2002 International CES会場レポート ~ 東芝編:1層30GBの次世代DVDレコーダを参考出品 ~ |
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会期:1月8日~1月11日(現地時間)
会場:Las Vegas Convention Center |
東芝は2002 International CESで、12cmディスク1枚に30GBを記録できる次世代DVDレコーダの開発を発表し、試作機の展示を行なった。また、日立の反射型液晶LCOSを使用した57型リアプロジェクションディスプレイの開発機も出品した。
■ 業界最大30GBの次世代DVDレコーダ
東芝の次世代DVDレコーダは、405nmの青紫色レーザーを使用し、1層で30GB、2層で60GBの記録を実現。ハイビジョン映像を1層で3時間、2層で6時間記録できるという。これまで開発が発表された次世代DVDの1層の容量は最大25GBで、今回の発表技術が世界最大容量となる。製品化は2~3年後になる見込み。
ブースでは試作レコーダとピックアップ、メディアをアクリルケース内に展示。再生や記録のデモを見ることはできなかったが、多くの来場者が足を止め、熱心に質問している姿が見受けられた。
東芝の次世代DVDレコーダ。ファイルフォーマットにUDFを採用するなど、PC用途も視野に入れている。レーザーの波長は405nm、2層化も可能という |
■ LCOS搭載のリアプロジェクション
57型リアプロの57HLX82。従来の液晶リアプロとは異なり、投影素子にLCOSを使用 |
また、東芝ブースでは、57型のリアプロジェクションテレビ「57HLX82」も展示されていた。こちらも開発品で、2003年後半に市場投入される見込み。
投影素子に反射型液晶の「LCOS(Liquid Crystal on Silicon)」を採用したのが特徴で、720p対応の解像度ながら、明るさは500~600cd/m2、コントラスト比は1:1,000を実現している。本体の奥行きは40cm強。
LCOSは反射型の液晶表示パネルで、各画素ごとに遮光層を必要とする透過型とは異なり、90%以上の開口率を可能にしている。このため、高コントラストと継ぎ目のない滑らかな画像を得られるという。
また、スクリーンには従来の5分の1のピッチ幅となる18ミクロンのものを使用。会場で表示されていた画像は720pだったが、非常に滑らかで、これまでの液晶パネルに見られたブロックがほとんど確認できなかった。
なお、東芝では同製品を、プラズマテレビと従来のリアプロジェクションテレビの間に位置する製品として位置付けている。
□2002 International CESのホームページ
http://www.cesweb.org/
□関連記事
【1月7日】東芝、30GB容量の次世代書換え型光ディスクを開発
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20020107/toshiba.htm
【2001年8月27日】日立、独自の反射型液晶採用のSXGA液晶プロジェクタ
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20010827/hitachi.htm
(2002年1月10日)
[orimoto@impress.co.jp]
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ウォッチ編集部内AV Watch担当 av-watch@impress.co.jp