リコー、Blu-ray 3D対応の「デスクエッジ」プロジェクタ

RICOH PJ WX3340N

　リコーは、短焦点レンズを搭載したDLPデータプロジェクタ6機種を1月25日に発売する。価格はオープンプライスで、想定価格は、ネットワーク対応で1,280×800ドットパネル搭載の「RICOH PJ WX3340N」が185,000円前後。通常モデルは1年間の無償保証付きとなっており、同モデルに2年の保守サービスを加えた「安心3年モデル」は21万円前後。

　短焦点で光学1.5倍ズームを搭載するRICOH PJ WX3340N/WX3340/X3340N/X3340の4機種は、机の端などに置いて使える「デスクエッジタイプ」として提案。また、固定焦点モデルのRICOH PJ WX4240N/X4240Nの2機種は「短焦点タイプ」として、学校の教卓などに置くことを想定している。

デスクエッジタイプ

短焦点タイプ

　デジタル一眼レフカメラ用のレンズと同じという光学ガラス材料を用いた「Ultra High Definitionレンズ」を採用し、「大型ハイビジョンテレビに匹敵する高精細な映像投写を実現した」ということが特徴。従来に比べ歪みも抑えられるという。

　デスクエッジタイプには、超低分散ガラス2枚と低分散非球面レンズを1枚、高屈折率ガラス4枚を用いた新レンズユニットの採用で、短焦点ながら光学1.5倍ズームを実現している。ズームレバーをスライドして画面サイズを調整できる。WX3340N/X3340Nの2機種にはオートフォーカスも備える。

デスクエッジタイプの投写例

短焦点タイプの投写例

　いずれもHDMI入力を備え、Blu-ray 3D映像も投写可能。3D表示にはDLP Link方式を採用。TIの新チップを採用したことで、従来から対応していたフレームシーケンシャルに加え、新たにフレームパッキング、サイドバイサイド、トップアンドボトムの各3Dフォーマットにも対応した。別売でアクティブシャッター式の3Dメガネ「RICOH PJ 3Dメガネ タイプ2」(15,000円)も用意する。HDMI以外の端子はアナログRGB(D-Sub 15ピン)入出力とコンポジット入力、ステレオミニ音声入出力が各1系統。端子はいずれも前面(投写レンズ側)に備え、机の上にケーブルが這わないように考慮されている。

　ネットワーク搭載モデルにはEthernetとIEEE 802.11a/b/g/nの無線LANを搭載(X4240Nは無線LAN非搭載)。パソコンからネットワーク経由で投写できるほか、iPadアプリ「RICOH Smart Presentaer」を使って、資料を複数台のiPadと同期しながら投写することも可能。USB端子も備え、ネットワーク搭載モデルはUSBメモリなどに収めた静止画(JPEG)や動画(MPEG-1/2)もダイレクトに投写できる。

　ネットワーク設定には、新たにウィザード形式を採用し、質問に答えながら簡単にLAN接続することが可能になった。また、パソコン用のユーティリティソフト「Quick Projection」を使うと、プロジェクタに投写された数値コードを入力するだけでネットワーク接続できる。

　輝度は3,000ルーメン、コントラスト比は5,000:1で共通。投写サイズと投写距離は、WX3340N/WX3340が40～240型(0.77～7.33m)、X3340N/X3340が30～200型(0.68～7.2m)、WX4240Nが60～140型(0.61～1.48mm)、X4240Nが50～120型(0.59～1.49m)。

　消費電力は、WX3340N/WX3340/X3340N/X3340が289W(標準モード)、204W(エコモード)。WX4240N/X4240Nは316W(標準モード)、204W(エコモード)。外形寸法は6機種とも297×235×100mm(幅×奥行き×高さ)、重量はネットワーク搭載モデルが約3.1kg、ネットワーク非搭載モデルが約3kg。

端子類や排気口は前面に備える

天面の操作ボタン

付属のリモコン