2026年1月期。「呪術廻戦」3期「葬送のフリーレン」2期「メダリスト」2期など。

人間を超える知能とチンパンジーを超える身体能力を併せもつ、半分ヒトで半分チンパンジーの少年・チャーリー。15歳になって学校に入学した彼は、頭脳明晰だが内向的なルーシーと出会い平穏な生活を送っていたが、突如「動物開放」を掲げるテロ組織・ALAに狙われてしまい……。「テロ」「差別」「人権」「炎上」…ヒトが抱える問題に、「ヒト以外」のチャーリーが対峙するヒューマン＆ノンヒューマンドラマ。

大迫力のアクションシーンや感情あふれる声優陣の演技もさることながら、流石はうめざわしゅん先生である。数多のヒトたちが自身の思想や信条で対立する構図の中に、チャーリーを通して超人間的な疑問を何度も何度も投げかける展開が非常に面白い。

このようなヒトではない存在から見たヒトに対する純粋な疑問や特有の考え方が本作の一番の見どころと言っても差し支えないだろう。原作者のうめざわしゅん先生は過去作でもこうした社会的・シュールレアリズムな作品を多く手掛けている。本作を通してうめざわしゅん先生の魅せられた方々は、ぜひ先生の他作品も読んでいただきたい。

黒い森の奥深くにある毒キノコのお家にひっそりと住む魔女・ルーナ。彼女が触れたり歩いたりした場所には毒キノコが生えることが多く、人々から「シャンピニオンの魔女」と恐れられていた。そんなある日のこと。孤独なルーナに夢のような出会いが訪れて……心優しい黒魔女ルーナと周りの人々の愛の物語。

少女漫画のような絵柄とメルヘンチックな世界線とは裏腹に、忌み嫌われる黒魔女として生きるルーナの苦痛や悲しみの対比がとても面白い。特に街の人々に好評な万能薬が、実はルーナが黒い森の中で調合したものであり、そのことを知っていながらも延々と薬を作り続けるシーンには胸が締め付けられるような気がした。

ただ、本作の魅力はそのような「ルーナ VS 街の住人」といった単純な構造の中に収められているのではなく、大切な人との出会いが描かれたり、ルーナの人を想う気持ちが何度も現れていて、全体的に心が安らかになれる。そんな作品だ。

「秘密結社 鷹の爪」20周年を記念し、DLEとKDDIの共同プロデュースによるWEBアニメブランド「スキマノアニメ」第3期のアニメ第2弾として、2026年1月6日から配信開始。毎週火曜の午前7時からYouTube、X、TikTok、Instagramと計4種のSNSにて配信されるため、出社前のひと時に。通勤中に。昼食中に。帰宅してゆっくりする時間に。寝る前ベッドの中で。いつでも好きな時に見れるのが特徴だ。

シリーズ11作目となる本作では、新キャラクターとして、博士が不在のため代わりに置いて行った汎用型決戦コビトカバ流AIロボ「ヒッポン」が登場。DLE特有のFlashアニメのようなくだけた作画と、20年たっても変わることのないドタバタコメディ。そこにAIの新キャラクターを加えて見どころ満載である。

昔子供のころに視ていたアニメが今でも続いて、変わらない面白さを与えてくれる。秘密結社鷹の爪とは、そんな経験を与えてくれるアニメであると私は思っている。少しでも興味を持ったという方は、ぜひ毎週火曜日に鷹の爪公式チャンネルをのぞいてみてほしい。