【バックナンバーインデックス】



7gの“モニター音質”イヤフォン
ソニー 「MDR-EX90SL」
発売日:5月10日
標準価格:12,390円
実売価格:9,800円


■ iPod時代のヘッドフォン事情

 iPodのヒットにより、盛り上がりを見せるポータブルオーディオ。「iPodエコノミー」という言葉が生まれていることからも分かるように、近年プレーヤーだけでなく周辺機器の市場にも大きな影響を及ぼしている。その代表格はヘッドフォン/イヤフォンだろう。

 ポータブルCD/MDの時代では、多くのユーザーがメーカー純正の付属ヘッドフォン/イヤフォンを利用していた。イヤフォンの交換というのは、一部のユーザーの楽しみ、味性の高い世界で、マニアックにも思われがちだった。

 しかし、iPod、特にiPod miniの世代で成功したファッションとしてのオーディオ。つまり「アクセサリーとしてのポータブルオーディオ」という新しいオーディオのあり方が提案され、個性を演出するツールとして、多様なカラーバリエーションやケース、周辺機器が発売された。それが、iPodエコノミーという言葉が生まれるまでに発展した。

 そうした流れの中、イヤフォンやヘッドフォンについても、市場が拡大している。イヤフォン/ヘッドフォンの中でも、ネックバンド型や、耳掛け型、カナル型(耳栓型)など、デザイン面、音質面でのさまざまな特徴、個性の違いがある。さらに、オーディオ製品では、イヤフォンやスピーカーといった最終出力段が最も顕著に音質差として現れる。それだけに、「違い」がわかりやすく、また、直接身体に密着する部分だけに、装着感などの面でも好みの分かれやすい。

 こうしたヘッドフォン/イヤフォンを取り巻く状況の中でも、最も注目を集めているのは、いわゆる「カナル型(耳栓型)」の製品だろう。遮蔽性の高さに加え、耳に密着した装着感など、日本国内の電車通勤者などにとっては以前から人気があった。

 特に音質に拘るユーザーにとっては、3年程前から、Shure E2cやEtymotic Research「ER-4」シリーズなどの1万円から5万円程度の比較的高額な製品に注目が集まった。もともと主に業務用として開発されたはずのこれらの製品だが、近年では、コンシューマ用途を意識し、iPod向けにカスタマイズした製品も発売されている。

 こうした状況を国内メーカーも黙ってみている訳もなく、パイオニアや松下電器など、古くからカナル型を手がけていたメーカーもラインナップを強化。1万円程度の高級クラスにおいても、2005年には松下電器も「RP-HJE70」を発売。メタパナの愛称で、かなりの人気を集めた。

 さらに、ヘッドフォンメーカーのオーディオテクニカも1万円クラスの「ATH-CK7」を投入するほか、オーディオプレーヤー「MEDIA KEG」でオーディオメーカーらしい“音質“へのこだわりをみせ、注目を浴びたケンウッドもカナル型の「KH-C701」を発売した。

「MDR-EX90SL」パッケージ

 「ウォークマン」のソニーもNUDEシリーズなどカナル型の高級ヘッドフォンの老舗メーカーの一つであるが、近年ではQUALIAブランドのMDプレーヤー「Q017-MD1」に採用された「MDR-EXQ1」があるものの、今一つ決定的な製品は無かった。

 そこに突如投入してきたのが、同社のモニターヘッドフォン「MDR-CD900ST」のノウハウを投入し、“モニター音質を実現した”というカナル型ヘッドフォン「MDR-EX90SL」だ。MDR-CD900STといえば、スタジオモニターの代名詞といわれるヘッドフォン。好き嫌いはあれど、充分な解像度と正確な再生音に誰もが納得させられる製品だ。そのノウハウをつぎ込んだという「MDR-EX90SL」への期待は高まる。

 メーカー希望小売価格は12,390円で5月10日発売と発表されたが、量販店では5月10日の発売日を前に、すでに販売開始されており、実売価格は9,800円(10%ポイント還元)。早速購入し、テストした。なお、今回は「MDR-EX90SL」を中心に、1万円クラスの競合製品も集め、それぞれの製品を聞き比べた。



■ “EXモニター”第1弾

 パッケージはなかなか高級感あるデザインで、銀色の「N・U・D・E EX MONITOR」の文字がエンボス加工されている。MDR-EX90SLは、「EXモニター」シリーズの第1弾製品となるようなので、今後もモニターヘッドフォン展開にも期待したいところだ。

同梱品

 同梱品は1mの延長ケーブルと、大/中/小3タイプのイヤーピース、本革のキャリングケースなど。本体のケーブルは首掛け型のオーディオプレーヤーを想定してか、0.5mと短めだ。

 一見してユニークなのが、ドライバユニット周り。ユニット自体は13.5mm径、CCAW採用のドライバーユニットで、カナル型としては大口径のユニットだ。そのため、ドライバユニットがイヤーピースより大幅に大きく、装着するとユニットが耳穴の外まではみ出すような形状になっている。

 装着感も、カナル型と通常のインナーイヤーの両方を使っているような奇妙な感覚だが、耳穴でイヤーピース固定しながら、外耳分にユニットがぴったり当たるというユニークな装着方法だ。

 ハウジングは削り出しのアルミニウムで、キレのある低音とクリアな中高音の再生に貢献。さらに、フロント/リアガスケットによりユニットまわりを密閉。超音波溶着により部品を接合することで、筐体を一体化させ、理想的な低音再生とフラットな音響特性を実現したという。また、吸音材、レジスター、イコライザー、ガスケットなど、6種類の音響調整部品を投入している。コードを含まない重量は約7g。

吸音材、レジスター、イコライザー、ガスケットなど、6種類の音響調整部品を投入

 インピーダンスは16Ω(1kHz)。音圧感度は106dB/mW。再生周波数帯域は5Hz~25kHz。また、製造工程では、プロ用スタジオモニターに近い音の特性を得るため、1台1台手作業による音響抵抗素材の調整を実施。厳しい音響管理をクリアしたものだけを出荷するという。

独特の形状を採用。ユニット部にL/Rのプリントが施され、左右の確認は用意だ。ケーブルも左側が短くなっている イヤーピースに加え、13.5mmのユニットを備える アルミの質感を活かしたデザイン
イヤーピースを外したところ イヤーピース部がユニットから突出している 本革キャリングケースが付属


■ 独自の装着感。カナル型といえるのか?

装着例

 装着して、iPodを中心に音楽を聴いてみた。先端が耳栓型ながら、ユニット部は通常のインナーイヤー型と同程度の大きさがあるという独自の形状のため、装着感に不安があったが、実際に装着してみると、しっかり耳にフィットする。というよりは、イヤーピースを外耳道にあわせて挿入すると、左右を間違えていない限り、「これしかない」という位置でしかキッチリ収まらないのだ。

 装着法は若干クセがあるので、慣れが必要。また、耳穴の形状などにも個人差があるだろうが、フィット感は非常に良いと感じる。ただし、イヤーピースを耳穴で密着させて固定させる訳ではなく、イヤーピースを差し込みながらユニット部で固定するような装着方法のため、厳密な意味で耳栓型とは言えないかもしれない。

 そのためか、遮蔽性は他のカナル型イヤフォンに比べると低い。地下鉄内のノイズの低減という意味では、ケンウッド「KH-C701」、Shure「E2c」などに比べると劣っており、地下鉄では外部ノイズが気になる。特に地下鉄の窓が開いている場合は、かなり外部音が入ってきた。

各社の1万円クラスカナル型イヤフォンと比較

 しかし、それより気になるのは、音漏れがそれなりにあること。iPodのボリュームが半分程度(音量制御は初期状態)でも、静かな室内ではシャカシャカと音漏れがする。耳穴にきちんとフィットさせると、若干音漏れは低減するが、それでも通常のインナーイヤーフォンとあまり変わらない程度の音漏れがある。

 通常のカナル型イヤフォンの感覚で使うと、思いのほか音が漏れていることが多いので、特に電車内での利用には配慮したい。

 また、遮音性も他のカナル型には及ばないので、例えば、地下鉄内で語学学習教材を集中して聞きたい、といった使い方には向かないだろう。




■ 音質チェック

 音質や装着感については、個人差もあるので、参考までにスタッフ2名で聞き比べを行なった。

比較製品
松下電器「RP-HJE70 ケンウッド「KH-C701 オーディオテクニカ「ATH-CK7

【音質インプレッション】

編集部:臼田(常用イヤフォンKH-C701)

 MDR-EX90SLを装着して、iPodを中心に幾つかのプレーヤーで試聴した。

 特筆すべきは、安定した音質だろう。他のカナル型では、耳へ押し込む深さや付ける向きなどにより、特に低音の密度感が変わってしまう。その点、MDR-EX90SLは、独特のユニット形状により装着感のブレが無いため、音質も安定する。

 また、イヤーピース部だけでなく、耳外に位置するドライバユニットからも音が出るため、カナル型らしからぬ音場再現性能を有している。ただ、耳栓の外で音が鳴っているので、MDR-EX90SLをカナル型というのは無理があるのかもしれない。

MDR-CD900STとも比較視聴

 低域の再生性能はカナル型らしい重さと制動力を備えた切れの良いサウンド。とはいえ“モニター”という言葉から類推されるキツさはさほど感じない。豊かとまではいえないが、ゆとりある音場再生性能は、他のカナル型イヤフォンと比較した際のアドバンテージと言えるだろう。

 中高域もしっかりしており、ボーカルから、クラシックまでもそつなくこなせるバランスのいいイヤフォンという印象だ。MDR-CD900STと比較すると、分解能などでは劣るものの、ゆとりある音場表現と、しっかりとしたバランス感。聞きやすさや、音楽を“楽しむ”という点ではMDR-EX90SLの方が上かもしれない。



■ RP-HJE70

 直接の競合とも言える松下電器の「RP-HJE70(実売9,800円)」も、かなりユニークなイヤフォンだ。こちらは8.5mmのユニットを内蔵したカナル型だが、アルミ筐体やスイング式のボディなどデザインの点でも特徴的。

 音質も特徴的で、特に低域から中域のキレ/制動力が印象的。バスドラやスネアのアタック感が強く、堅い音調。高域も綺麗に出ており、ストリングス系のソースもややキラつきながらもしっかり上まで表現。ディストーションがかかったギターも良く伸びながら、テクスチャを豊かに再現する。

 ただし、オーケストラなどの低域の量感の表現はやや弱く、堅め。また、セロニアス・モンクの「パリの4月」は、ピアノのタッチがキツく、やや耳に痛く感じることも。帯域分離が良くクリアな音質は、外見のメタル外装のイメージのままだが、一方音場表現などはさほど得意ではないので、クラシックには向かないかもしれない。解像感や制動力などを求める向きには、面白い選択肢だ。

 個人的にも音質は気に入ったが、困ってしまうのが柄の部分が長いデザイン。そのまま耳に出していると、棒が耳に突き刺さっているように見えてしまいちょっと格好悪い。ユニットとの接合部で折り曲げも可能だが、他のイヤフォンと比べると、装着時の外見が個性的になりすぎるのが少し恥ずかしい。


■ KH-C701

 ケンウッド「KH-C701(実売15,000円)」は、常用しているイヤフォンで、「E2c」のケーブルの太さが気になって乗り替えた製品だ。

 KH-C701の購入直後に分かっていたことだが、音質については、改めて他のカナル型イヤフォンと比較するまでもなく、明らかに低域が少ない。ある帯域より下がほとんどカットされて、すっきりとした再生音は、聞きやすくはある。

 特にカナル型は耳に密着させる構造上、低域の量感表現が個性的な製品が多いが、そうしたイメージでKH-C701を聞くと拍子抜けするだろう。中域の厚みもそれほどないので、ロック系のソースは、物足りなく感じることもあるが、音の消え際の繊細な表現までしっかりと再現するあたりは再生性能の高さを感じる。とはいえ、特に中低域の表現を重視したい向きや、元気の良いサウンドが好みであれば、MDR-EX90SLをお勧めする。

 個人的にKH-C701のアドバンテージと感じるのが装着感。ケーブルの細さは、今回の製品の中で一番。さらに耳奥までキッチリ入るユニット部など、日常的な使いやすさという点で気に入っている。MDR-EX90SLを除いたカナル型に比べると、遮音性はやや劣っているようにも感じるが、完全に遮音されるのも個人的には不安。適度な遮音性能だとと感じている。


■ ATH-CK7

 オーディオテクニカの「ATH-CK7(実売1万円)」も、発表時に「モニターとしての利用」をアピールしていたカナル型のイヤフォン。チタン製のボディは高級感があってよいが、他のイヤフォンよりしっかり押し込まないと外れやすいようにも感じた。

 音質についてはバランスの良さが印象的で、低域はさほど強く無く、MDR-EX90SLのほうが音圧やキレなど傑出した特徴がある。特にMDR-EX90SLのベース音は、芯の強いかっちりとした音で、個人的にはATH-CK7より好みだ。

 音場はMDR-EX90SL程ではないモノの、他のカナル型に比較するとゆとりを感じさせ、リラックスして音を楽しめる。中高域もしっかりしており、特に高域は艶やかで、クラシックやジャズボーカルなどは気持ちよく楽しめる。

 バランスの良いカナル型で、応用幅の広さという点では、今回取り上げた製品の中で一番そつなくまとまっている印象。モニター的というよりは、中高域に艶のあるオーディオ的な音造りで、音楽的な聞かせどころがキッチリと存在する製品だ。

編集部:山崎(常用イヤフォンATH-CK7)

 常用しているケンウッドのHDDプレーヤー「HD20GA7」をメインに各製品をテストした。

VS 「ATH-CK7」

 「EX90SL」は形状が特徴的だが、装着する時はインナーイヤー型のつもりで差し込むと、イヤーピースの突起部が奥まで入る。装着感は通常のカナル型と同じで、形状から来る抜けやすさなどは感じない。ただし、ハウジングの広がった部分に耳が接触するため、気分的に通常のカナル型より奥に押し込みづらい印象がある。しっかりと挿入するよう心がけたい。

 音楽を聴く前に、遮音性に大きな違いを感じる。標準的なカナル型のオーディオテクニカ「ATH-CK7」と比較すると、EX90SLは外部の音が良く聞こえ、耳栓をした時のような音のこもりは感じない。カナル型の閉塞感が嫌いな人には魅力的な製品だろう。しかし、カナル型の利点である、静かな音楽での没入度や音漏れは「ATH-CK7」に劣る。

 山下達郎「アトムの子」を再生。冒頭のドラム連打の低音の厚みはカナル型のそれで、インナーイヤー型の軽さはない。モニター音質を自負するだけあり、中音や高音も埋もれず、バランスが良い。葉加瀬太郎「Another Star」のベースの音圧はEX90SLがATH-CK7を圧倒。13.5mm 対 11mmというユニットサイズの違いがそのまま音に影響している。

 また、音の出ているポイントが「ATH-CK7」より頭の中心から“遠い”。ユニットはインナーイヤー型と同じ位置にあり、イヤーピースの挿入部は支えの役目をしているので当たり前のことだが、イヤフォンが耳のすぐ外に浮いているような不思議な感覚だ。それゆえ定位は頭内定位なのだが、音場は広く、閉塞感も少ない。長時間のリスニングには適しているだろう。

 「ATH-CK7」は音の純度が高く、実に生々しい。微細に音楽を分析する能力はソニーより勝るイメージだ。バランス的には低音がソニーより若干弱い。チタン製ハウジングの鳴きなのか、高域にほんの少しきらびやかな色が乗り、品のある再生音だ。JAZZやクラシック、アコースティック系の音楽に向くモデルだろう。


VS 「KH-C701」

 比較した4製品の中で最も遮音性が高いのはケンウッド「KH-C701」。ハウジングも小さく、気軽に耳の奥深くまで挿入できる。さぞや強烈な低音が楽しめるかと思いきや、意外にも低音は4製品の中で最も控えめ。「アトムの子」や「Another Star」で比べてもシンバルやバイオリンの高音部など、高い音ばかりが目立ち、低音の動きが見えない。非常に個性的な音だ。

 中音も薄めなので、音楽全体がやせたように聴こえる。だが、今まで埋もれていた音を描き出す繊細さを持っており、「ここに息継ぎの音が入っていたのか」と気が付く面もある。全体的に不思議な清涼感があり、女性ボーカルやピアノの余韻が虚空に消えていくようで美しい。

 それゆえ、「EX90SL」と比べても圧迫感や閉塞感は薄い。カナル型が苦手な人にはどちらもお勧めだが、低音から高音までバランス良く再生できる「EX90SL」の方が得意とする音楽ジャンルは多く、総合的に見ると気に入る人も多そうだ。


VS 「RP-HJE70S1」

 RP-HJE70S1はハウジング下部から延びる筐体(取っ手部分)が長く、実に持ちやすい。装着もしやすい。筐体が下に長いため「重量バランスが悪くはずれやすいのでは?」と心配したが、全体的に重量が軽いため、他の3製品と比べて着け難いことはない。

 RP-HJE70S1の音は「強烈」の一言。よく言うとダイナミック、悪く言うとドンシャリで、低音の厚みが特徴的。前述の比較曲を再生しても低音があふれ出し、違う曲かのように迫力が増す。しかし、音は膨らみがちで、共鳴が発生して分解能が落ちる。アコースティック・ベースを聴くとベース本体の共鳴音ばかりが強調され、弦の動きが見えにくい。バランス面ではEX90SLに軍配があがる。アコースティック系の音楽には向かないだろう。

 しかし、ロック系を再生すると独壇場。Eaglesの「Get Over It」でボリュームを上げると、細かい音の違いを笑い飛ばすかのようにドラムが溢れ、エレキ・ギターがうねり、シンバルが突き抜け、実に気持ちがいい。ドンシャリと言っても一定の再生能力があった上での特徴であるため、同じく低音が特徴のKOSS「The PLUG」(2,000円強)などと比較すると、個々の楽器の音離れが良く、ワンランク上の表現能力を持っていることがわかる。

 「EX90SL」との比較ではキャラクターが明らかに違うため、考えやすい。ロック系の音楽が好きで、大音量でガンガン行きたいというユーザーには「RP-HJE70S1」がお勧め。幅広い音楽に対応できるのは「EX90SL」だ。ただ、予算さえ許せば「ロック用にRP-HJE70S1も一個確保しておく」というのも良い趣味だろう。


 比較した4製品で最も再生能力が高く、幅広く勧められるのは「ATH-CK7」。「RP-HJE70S1」と「KH-C701」は再生する音楽のジャンルが比較的固まっている人がチョイスすると良いだろう。「EX90SL」の再生能力は高く、バランスも良い。低音再生能力はカナル型並みに高いが、遮音性能が低く、音モレが大きい点もマイナス。

 しかし、圧迫感や閉塞感が薄いといった利点もある。以上のことから考えると、カナル型の音質に惹かれながらも、圧迫感などが気に入らなかったユーザーに勧めたい。インナーイヤーを使っていたユーザーのカナル型入門モデルとしても良さそうだが、いかんせん価格がネックになるだろう。


□ソニーのホームページ
http://www.sony.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/200604/06-0403/
□関連記事
【4月3日】ソニー、モニター音質を実現した耳栓型イヤフォン
-12,390円。「MDR-CD900ST」の技術を投入
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20060403/sony.htm

(2006年4月28日)

[AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]


00
00  AV Watchホームページ  00
00

AV Watch編集部 av-watch@impress.co.jp
Copyright (c)2006 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.