編集後記

2014年5月23日

臼田勤哉

 どうなるのか未知数だった4K放送ですが、ここへ来てようやく情報が集まってきました。どれだけの番組が集まるのかまだ未知数なのですが、単に「情報量だけ4K」ではなくて、4Kならではのクオリティを保ってほしいな、と思います。一部のデモではきちんとしたフルHDコンテンツのほうが圧倒的に高画質というものも多く……。

 テレビはとりあえずHDMI 2.0/HDCP 2.2対応していればOKということになりましたので、放送/配信の今後のロードマップもきっちり示して欲しいと感じます。録画などの規格も含めて。

山崎健太郎

 6月2日の試験放送開始が近づくにつれ、4K関連の話題がさらに盛り上がってきました。NexTV-Fが実施する試験放送の4K番組は、紀行モノやスポーツ番組、音楽ライブなどがメインだとか。

 綺麗な景色を4Kで楽しむのも良いですが、AKBやジャニーズなど、コアなファンが多いアイドルの番組をいち早く4Kで放送すれば、好きなアイドルをもっとよく見たいという人にもアピールできそうです。ただ、いまのところ録画はできても、光学ディスクに書き出して保存する術がないのが悩ましいところですが。

中林暁

 初めて、Gorilla Glassのコーニングを取材しました。コーニングが本拠地の地名だったり、エジソンの電球、PYREXに使われているなど、いろいろ知らなかったことがありましたが、印象的だったのは、新しい製品を「今までのガラスの置き換えにはしない」という点。やっぱり「良いものを作ったから売れる、という考えではもう生き残れない」という思いの表れなんだろうと思いました。

一條徹

 今週取材に伺った、クリプトンのチューリップ・ベスト盤ハイレゾ音源配信ですが、元・東芝プロデューサーの新田氏が語る当時の音楽制作の裏話がとても面白かったです。当時最先端だった洋楽の音を、自分たちの音楽に取り入れるべく奮闘していた様子が実体験を交えて語られ、「新しい音楽を作りたい」というニューミュージック誕生前夜の熱気が伝わってきました。現代のアーティストも、負けずに新しい音楽を生み出していってほしいと思います。