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AR/手ぶれ補正強化のGoogle新スマホ「Pixel 2」。新Daydream Viewや小型カメラも

 Googleは4日(米国時間)、スマートフォンの新製品として5インチディスプレイの「Pixel 2」と、6インチの「Pixel 2 XL」を発表した。電子式/光学式手ぶれ補正両対応のカメラを搭載し、高画質な撮影ができるだけでなく、AR機能も強化。日本での発売はアナウンスしていない。さらに、VR用のゴーグル「Daydream View」も今年後半に発売。こちらは日本での発売も予定されている。

5インチディスプレイの「Pixel 2」と、6インチの「Pixel 2 XL」

 スマートフォンの米国での価格は、「Pixel 2」が649ドル(64GBモデル)から、「Pixel 2 XL」が849ドル(64GB)から。米国の直販サイトでは「Pixel 2」が10月17日発売、「Pixel 2 XL」が2~3週間での出荷となっている。オーストラリア、カナダ、ドイツ、インド、イギリスでも販売する。

Pixel 2/Pixel 2 XL

 2つのサイズを展開。Pixel 2は5インチディスプレイで、解像度は1,920×1,080ドット。Pixel 2 XLは6インチ/2,880×1,440ドット。どちらも有機ELディスプレイを採用している。プロセッサはQualcommのSnapdragon 835を搭載。OSはAndroid 8.0.0、Oreo。

 背面に1,220万画素、内側に800万画素のデジタルカメラを搭載。背面のカメラはデュアルピクセルオートフォーカス機能を備え、光学式と電子式の手ぶれ補正機能も搭載。動画の撮影能力を向上させている。背景をぼかしたポートレート写真を撮影する機能も搭載。

 カメラはARにも最適化。ARオブジェクトを秒間60フレームでレンダリング可能。AR Stickersと呼ばれる機能を使い、写真やビデオに絵文字やバーチャルキャラクターを追加でき、新しいステッカーパックも今後提供していくという。

 Android用のARソフトウェア開発キット(SDK)の「ARCore」にも対応。対応するアプリを用いて、部屋に仮想的に家具を配置したり、テーブルの上でARゲームを楽しむことも可能。

 機械学習技術とも連携、撮影した写真からその被写体の情報を検索したり、Google Lensを使い、ポスターや名刺の写真からURLや連絡先情報をコピーすることも可能。

 Googlアシスタント機能とも親和性が高い端末で、端末を握りしめる動作でGooglアシスタントを呼び出す「Active Edge」機能も搭載。ケースに入っていても認識できるという。

 IP67の防水性能も備え、ステレオスピーカーも搭載。端子はUSB Type-Cを採用。イヤフォンジャックは搭載しておらず、USB Type-Cと3.5mmのステレオミニを変換するアダプタを同梱する。

Daydream Viewヘッドセット

 Daydream Viewヘッドセットにも新モデルが登場。Pixel 2やDaydream対応のスマートフォンと組み合わせて、VR体験ができるもので、高性能なレンズを搭載。画像の明瞭度が向上し、視野も広がるという。

Daydream Viewヘッドセット

 柔らかく軽いプレミアムツートンファブリックを採用。カラーはフォッグ、チャコール、コーラルの3種類を用意。今年後半の発売予定で、日本も発売予定国としてアナウンスされている。米国の直販サイトでの価格は99ドル。

Google Clips

 Google Clipsと名付けられた、背面にクリップを搭載した小型カメラも発表。重さは60.5g。レンズの画角は130度、16GBのストレージを搭載。

Google Clipsの使用イメージ

 様々なものに取り付けて、日常を撮影できるカメラ。機械学習機能も備えており、カメラが自分で良い瞬間を探して撮影。数秒間の短い動画をクリップしていくように、沢山撮影する。バッテリの持続時間は約3時間。家族や親しい友人の顔を認識し、ユーザーにとって重要な人々の顔を、より多く捉えてくれる。

 撮影対応フォーマットは、モーション写真(MP4が埋め込まれたJPEG)、MP4、GIF、JPEG。音声は記録できない。

 撮影データはAndroidやiOS向けの専用アプリへとワイヤレスで同期・転送。プライバシーにも配慮し、見た人が、カメラだとわかるデザインをあえて採用。ライトが点灯するなど、カメラが撮影している事をまわりの人に知らせる仕組みも備えている。米国向けに249ドルで発売予定。