横浜開港150周年記念アニメ「BATON」DVD化。劇場先行販売

　バンダイビジュアル株式会社は、横浜港開港150周年記念「開国博Y150」で上映されている、オリジナルアニメ「BATON」の全エピソードを収録したDVDを発売する。価格は2,940円。一般販売は10月27日からだが、上映会場では7月11日から先行販売する。

　「開国博Y150」は、横浜が1859年の開国・開港から、2009年で150周年を迎える事を記念し、未来への「出航」をテーマに、その歴史や魅力を紹介する博覧会。4月28日～9月27日まで開催されている。

　アニメ「BATON」は、その会場で上映されているもので、「あずみ」などで知られる北村龍平が監督、岩井俊二がプロデュースと脚本を担当。市原隼人、上戸彩、藤原竜也、ケイン・コスギ、ミムラ、内藤剛志、渡辺裕之、ムッシュかまやつなど、豪華なキャストが声優として参加している事でも話題となり、公開から3週間で9万人が視聴したという。

　作品は3つのエピソードで構成されており、以下のスケジュールで上映されている。DVDは3つのエピソード全てを収録しており、本編の総収録時間は64分。今回、エピソード3の上映開始に合わせ、会場でDVDの先行発売が開始されたことになる。

　映像特典としてメイキング、トレーラー、初期設定集(静止画)を収録。封入特典として8ページの解説書も同梱する。

　映像的に特徴がある作品で、制作にあたり、生身の出演者の動きを一旦カメラで撮影。その映像をトレースし、アニメ化する“ロトスコープ”という技法を使っている。制作は円谷プロダクションと、ロサンゼルスに拠点を持つTit Mouse..が担当している。

　舞台は宇宙旅行が可能になり、惑星間での移民も行なわれるようになった未来。惑星アベルでは人間とロボットが共存していた。その星にある日、密航者がやってくる。空中エアポートを強行突破し、惑星への侵入を試みるが失敗。その密航者を発見したのが、「アポロ」と、「ミカル」だった。

　密航者が持っていたメモリーの中には、最新モデルに偽装した謎のOS「サイファ」が入っていた。そうとは知らず、面白半分にサイファのメモリーを手に入れたアポロに、突如異変が発生。2人はOSを巡る、壮大な事件へと巻き込まれていく。