日立ディスプレイズ、小型IPS液晶を月産500万台に増強
-LTPSライン増強やアモルファスラインでの生産により
7月15日発表
株式会社日立ディスプレイズは15日、携帯電話などに使用するVGA以上の高精細IPS液晶パネルの生産能力を従来の3倍である月産500万台に増強すると発表した。
具体的には、既にVGA以上の液晶パネルを生産している低温ポリシリコン(LTPS)ラインの生産能力を増強するのに加え、7月末までにアモルファスシリコンTFTラインでVGAパネルを生産することで、2009年末までにはVGA以上のIPS液晶パネルを3型換算で月産160万台から500万台体制に強化するという。
LTPSラインでは、工程の短縮や1シートあたりの取得数の向上、全体の生産数を上げる上で支障をきたしている工程の補強により、生産能力を増強。
アモルファスシリコンTFTラインでの小型VGA液晶の量産は、画素数の増加による駆動ドライバの対応や液晶パネル面での配線面積の確保の観点から困難な状況だったが、製造工程の精度向上や多層配線などの工夫により、量産技術を確立したとしている。
(2009年 7月 17日)
[AV Watch編集部 大類洋輔]