日立ディスプレイズ、携帯電話向けの新3D IPS液晶

-二重像を抑え、疲労感を抑制


4月12日発表


 日立ディスプレイズは、視差バリア方式を用いた3D液晶パネルで、二重像(クロストーク)を低減した新しい3.1型IPS液晶を開発した。

従来の視差バリア方式(左)と、新3D IPS液晶(右)の違い

 3.1型/480×854ドットのIPS液晶パネルで、主に携帯電話向けに展開。2D表示時の輝度は400cd/m2、コントラスト比は1,000:1、色再現性は70%(NTSC比 CIE1931)。

 新パネルの特徴は、視点が動いた際に映像が二重に見える現象を低減したこと。3D方式には視差バリア方式を採用しており、スイッチ液晶により視差バリアで左右の目に異なる光が届くように分離、左目用と右目用の画像を交互に液晶上に表示することで、立体的に見せる。

 この視差バリア部を新たにIPS液晶パネル化し、さらに液晶駆動用の電極構造を工夫した。これにより、片方の目に映像が見えているときも、もう一方の目にも映像がごく薄く見えるようにし、映像が二重に見える現象を大幅に低減したという。二重像の低減により、視点が動いた際などの疲労感も抑えることができるという。また、タッチパネル機能の追加も可能としている。


(2010年 4月 13日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]