パナソニック、3D対応BDプレーヤー向けの新LSI

MN2WS0150

　パナソニックは、Blu-ray Discプレーヤー向けの新システムLSI「MN2WS0150」を2010年10月より量産出荷開始する。

　ドライブ制御系などを含むフロントエンドと、CPU、デコーダなどからなるバックエンドをワンチップで統合。32nmの先端システムLSIプロセスで量産化する。Blu-ray 3DのMPEG-4 MVCデコードやHDMIの高速データ伝送回路技術、3次元/曲面描画などに対応したグラフィックエンジンを搭載するほか、クロック周波数制御や電流電圧供給遮断など、LSIの動作モードに応じて、消費電力を最小化する省電力回路技術などを採用している。

　家電統合プラットフォーム「Uniphier(ユニフィエ)」のBDプレーヤー向け展開製品で、3D対応のほか、ネットワーク機能の強化、消費電力や実装面積の削減を実現。LSI消費電力は約40%削減、実装面積は30%削減される。パッケージは719ピンのBGA。

　また、先進的な製造技術を採用したことも特徴。世界初となるゲートファーストプロセス技術でHigh-k/メタルゲートトランジスタを形成することで、CMOSトランジスタの性能を約40%向上。同プロセスは、45nm世代までのプロセスと親和性が高く、これまでの資産を有効活用可能という。