小林源文原作CGアニメ「CAT SHIT ONE」がBD/DVD化
-流血エフェクト追加の“過激版”。英語音声も
CAT SHIT ONE -THE ANIMATED SERIES- (C)2010 小林源文/anima・IDA |
約22分の作品で、既報の通りYouTube上で全編が7月17日~9月20日まで無料公開された事も話題となっている。製作はIDAとアニマが担当。IDAはYouTube コンテンツパートナーシップを結び、映像と連動した広告展開を行なう仕組みを確立。キャラクター映像放送と広告を連動させたビジネスモデルを展開するとしており、プロのスタジオ制作による商業ベースの作品ながら、YouTube上で全編公開という、異例の公開キャンペーンを実施した。
BD/DVD版に収録される映像は、YouTube配信時には自主規制していたという流血のエフェクトを盛り込んだ過激バージョンとなる。また、特典映像としてタクティカルアドバイザーとして作品に携わった長谷川朋之氏による戦闘シーンのアクション解説映像を収録。配信された解説に加え、DVD/BD発売に向けて新たに撮り下ろした軍事指導も含まれるという。
さらに、CG製作に関する解説や、制作スタッフへのインタビューも収録。監督やスタッフによるメイキング・オーディオコメンタリも収めている。特典映像の収録時間は約75分。
また、英語の吹き替え音声も収録。「ミリタリーである事から、予算を度外視して追加した」というもので、ハリウッドで声優オーディションと収録を行なったという。なお、英語吹き替えバージョンの本編も、YouTubeで無料配信するという。
「CAT SHIT ONE」は、第二次世界大戦や架空戦記など、戦争を題材とした数多くのコミックを生み出し、戦記コミックの巨匠と言われる小林源文氏の代表作の1つ。同氏の作品は「黒騎士物語」など、綿密な兵器や兵士達の描写を通じて、リアルな戦場をハードな劇画タッチで描写していくが、「CAT SHIT ONE」は登場キャラクターがウサギやネコ、ネズミ、犬など、人間以外の動物で描写されているのが特徴。可愛いキャラクター達が極めてリアルな戦闘を繰り広げるギャップも、魅力の1つとなっている。
今回の映像作品では、テロリスト集団に捕らえられた人質を救出すべく、ウサギの特殊部隊員パッキーとボタスキーが現地に潜入。人質の命が危ないと判断したパッキーは、救援を待たず、たった2人での奇襲攻撃を企てるが……。
映像化は、CGクリエーターの笹原和也氏と、彼が率いるCGプロダクション・アニマが担当。プロデュースはIDAの社長でクリエイティブ統括の岡部淳也氏が手がけている。提供はキックオフ。
(2010年 10月 22日)
[AV Watch編集部 山崎健太郎]