三菱、超小型プロジェクタ向けの高出力赤色レーザー
-638nmで出力1W。120ルーメン相当の光源が可能に
ML501P73 |
三菱電機は、超小型カラープロジェクタ向けの半導体レーザー新製品として、波長638nmで世界最高というパルス光出力1Wを実現した「ML501P73」を開発。11月18日よりサンプル出荷を開始する。サンプル価格は税抜きで5万円。
モバイル機器に接続、または内蔵する超小型プロジェクタの光源としての利用を想定した、赤色の半導体レーザー。同社は独自の結晶形成技術や端面窓構造技術により、2月に波長638nmでパルス光出力0.6W(連続光出力0.5W)の高出力半導体レーザーを発売。今回の新製品はさらに工夫を重ね、より明るい超小型プロジェクタを実現する1W出力が可能になった。
視感度(視覚的に感じる明るさ)の高い638nm波長とパルス光出力1Wにより、約120ルーメン相当の光源を構成可能。また、約35%の高い電力変換効率も実現している。ケース温度は25度(1Wパルス駆動時)。動作保証温度範囲は1Wパルス駆動で-5~40度とし、内部温度の上昇など、使用環境の厳しい小型装置に最適だという。
発振モードは横マルチモード。しきい値電流は170mA、動作電流は660mA、動作電圧は2.2V。パッケージは5.6mm径/キャップレス。
(2010年 11月 11日)
[AV Watch編集部 中林暁]