三菱、超小型プロジェクタ用高出力赤色半導体レーザー

-波長638nmで世界最高の500mW出力を実現


「ML520G72」

2月1日サンプル出荷開始

サンプル価格:50,000円(税抜)


 三菱電機は、超小型プロジェクタ向け半導体レーザーの新製品として、波長638nmで世界最高という500mW出力を実現した「ML520G72」を開発。2月1日よりサンプル出荷を開始する。サンプル価格は税抜きで50,000円。

 ポータブルプレーヤーや携帯電話などのモバイル機器に接続して利用できる、超小型カラープロジェクタ用の半導体レーザー光源。半導体レーザー光源は、同じく超小型プロジェクタ向けによく使用されるLED光源に比べ、低消費電力で高出力を実現するほか、被写界深度の深い光学系が使用可能で、焦点調整の不要なプロジェクタを構成できるという。

 ML520G72は、従来光源よりチップ構造を改良。638nmの赤色半導体レーザーとして、世界最高の出力500mW(連続駆動時)を実現。プロジェクタの輝度を60ルーメン相当に高めることができるという。また500mW出力時の電力変換率が世界最高値の32%で、プロジェクタの省電力化が図れるとしている。パルス駆動時は600mW出力となる。

 発振モードは横マルチモード。使用温度は500mW出力時が-5~40度、600mWのパルス駆動時が-5~50度で、業界トップクラスという動作保証温度範囲を確保する。パッケージは5.6mm径のTO-CAN。


(2010年 1月 15日)

[AV Watch編集部 大類洋輔]