ソニー、新クラウドサービス「PlayMemories Online」
-ビデオカメラやTV、タブレット連携。PS3で編集
「PlayMemories」のロゴマーク |
ソニーは、PCやスマートフォン、タブレット、液晶テレビ、PlayStation 3などで活用できる新しいクラウドサービス「PlayMemories Online」を2012年1月上旬から全世界で順次展開すると発表した。
クラウドサービスのPlayMemories Onlineに加え、ソフトウェアのPlayMemories Home、PlayMemories Studio、PlayMemories Mobileの計4つのソリューションで構成される。
クラウドサービスと各ソフトウェアのロゴマーク |
PlayMemoriesは、デジタルカメラやデジタルビデオカメラで撮影した静止画や動画を、様々な機器で活用するためのクラウドサービス。PC向けに「PlayMemories Home」というアプリケーションを用意。従来ソフト「Picture Motion Browser」に代わるソフトとして、2012年1月以降に発売されるソニー製ビデオカメラ、デジタルカメラに付属する予定で、静止画・動画の管理/編集ツールとして使用でき、日付や撮影場所別に静止画・動画を見やすく表示。さらに、3D/2Dを問わずに動画編集し、Blu-rayへの保存も可能。また、USB接続したカメラ内の画像をPCに取り込まず、直接表示できるようになっている。
さらに、クラウドサービスのPlayMemories Onlineに、ドラッグ&ドロップで手軽にアップロードできる。PlayMemories Onlineだけでなく、FacebookやYouTubeへのアップロードにも対応する。
静止画の管理や編集が可能な「PlayMemories HOME」。PlayMemories Onlineにドラッグ&ドロップで手軽にアップロード可能 |
対応機器からPlayMemories Onlineにアクセスし、同じコンテンツを閲覧できる |
クラウドサービスのPlayMemories Online側では、アップロードされた動画や静止画を、閲覧する端末に向けて最適なフォーマットに変換してくれるのが特徴。動画の場合、3つの変換パターンが用意されており、Webブラウザでの閲覧用、スマートフォン用、タブレット用が用意される。テレビではHD解像度、スマートフォンではQVGA解像度で視聴が可能。
さらに、PlayStation 3用ソフトとして「PlayMemories Studio」を2012年春から、PlayStation Storeで提供予定。有料のソフトとなるが、利用期間が限定される無料体験版も同時提供予定。これは、従来提供していたPlayMemories、Filmyアプリを統合・強化した機能を持つもので、静止画・動画の閲覧、編集ができる。PS3のHDDに取り込まず、USB接続したカメラや外付けHDD内の動画・静止画を一括表示する事も可能。
PlayStation 3用ソフト「PlayMemories Studio」 | 撮影場所別に撮影コンテンツ表示しているところ | 撮影日時別にコンテンツを表示しているところ |
閲覧時はインデックスビューやマップビュー機能を活用でき、高速な表示が可能。編集機能は、スローモーションやコマ送りなどの映像効果を加えたり、テロップの挿入、サウンドエフェクトなどを追加するもので、PS3用ソフトであるため、ゲーム感覚で簡単に編集できるのが特徴。動画を再生しながら好きなタイミングでボタンを押すと笑い声や拍手を挿入するなど、様々なエフェクトをかける事ができる。動画から必要なシーンだけを抜き出す機能もあり、プレイリストを作成し、そこに任意のシーンを追加していく形で編集する事も可能。
編集中の画面。PS3のコントローラーを使い、任意の地点に拍手や笑い声などを追加する事もできる |
コントローラーで各種操作ができる | ビデオカメラからPS3のHDDにコンテンツをコピーしているところ | 編集動画をPlayMemories Onlineに投稿する事もできる |
対応動画はAVCHD、MP4、3D動画のMVC。フルHD解像度の動画もPS3のパワーを活かし、編集できる。なお、編集した動画の書き出しはVGAのMP4のみとなる。編集したコンテンツはFacebookやPlayMemories Onlineにアップロードでき、プレイステーションポータブルやPS Vitaからリモートプレイを使い、家のPS3のPlayMemories Studioを操作する事もできる。
さらに、小型ビデオカメラBloggieの新モデル「MHS-TS55」から、タブレットやスマートフォンに動画・静止画を転送できる「PlayMemories Mobile」も用意。スマートフォンから別のアプリケーションを起動し、コンテンツのアップロードも手軽に行なえるという。
(2012年 1月 10日)
[AV Watch編集部 山崎健太郎]