'11年のTSUTAYAレンタル枚数、震災影響などで過去最高に

BD/DVD/VHS年間レンタル枚数の推移(出典：CCC、日本映画製作者連盟)

　カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)は27日、全国1,416店舗のTSUTAYAと、ネット宅配レンタルのTSUTAYA DISCASにおける1年間の映像ソフトレンタル枚数を発表。2011年1月～12月のレンタル枚数は、過去最高の7億4,224万枚(前年比106.9%)となった。

　この集計値はBlu-ray/DVD/VHSソフトの店舗/ネットレンタル枚数を合算したもの。右のグラフの2006年以前のレンタル枚数は、TSUTAYA店舗のみの枚数となる。映画館入場者数は、日本映画製作者連盟の調査によるデータ。

　2011年は、特に震災の影響で劇場公開の延期があった2011年4月～6月に、前年比でレンタル枚数が伸長。5月には年間でも最高の115.6%の伸びとなった。年間レンタル総数の7億4,224枚を、TSUTAYA /TSUTAYA DISCAS会員数で割った1人あたりのレンタル枚数も28.9枚で同じく過去最高。

　また、店舗で借りた商品を郵便ポストに返却できる「郵便返却サービス」や、店頭に在庫が無い作品でもレンタルできる「リクエストお取り寄せサービス」などの新しい取り組みにより、「返しに行けないから借りない」、「商品がないから借りない」といった人が利用するようになったことも、利用増の背景にあると同社は分析している。

　ジャンル別にみると、邦画のレンタル回数が前年比112%となったのをはじめ、米国ドラマを除く全ジャンルで前年を上回った。DVD作品別のトップは邦画の「告白」で、2位は「ナイト&デイ」、3位は「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1」となっている。