ニュース

Astell&Kern×VOLK AUDIO、“3分野の結晶”クアッドブリッド12ドライバ限定イヤフォン「STELLA」

ユニバーサルIEM「STELLA」

アユートは、Astell&KernとVOLK AUDIOがコラボした限定生産のユニバーサルIEM「STELLA」を2月28日に発売する。価格は660,000円。

Astell&KernとVOLK AUDIOが初コラボしたイヤフォン。「音の真実を追求するという単一の理念に導かれた三つの分野の結晶」とされており、Astell&Kernは現代工学の精密さを体現、VOLK AUDIOはデザインと音響形態の構造を定義。そしてマスタリング・エンジニアのMichael Gravesが、制御と感情の境界を理解する5度のグラミー賞受賞エンジニアとしての技量をもたらすことで、完成したという。

マスタリング・エンジニアのMichael Graves

VOLK AUDIOのFounder and CEOであるJack Vangは、「絶対的な精度を要求される名誉であり挑戦でもあった」と、コラボについてコメント。「Astell&KernとMichael Gravesの卓越性への基準は我々のそれと一致し、その一致がプロセスのあらゆる部分を限界まで押し上げました。目標は、集中力とバランス、そして精度を兼ね備えたものを創造することでした。最も要求の厳しいマスタリング環境にも耐えうる精度を持ちながら、パーソナルリスニングにも十分魅力的なIEMです。STELLA はその哲学を継承し、精密さと目的意識が融合した時に実現する可能性を体現しています」と語っている。

クアッドブリッド12ドライバー構造。4種類の方式のユニットを、単一の統合システムに結集。各要素は固有の役割を果たすよう設計され、位相・圧力・動作を精密に制御し、調整されている。

VOLK低周波ハイブリッドシステム「LF-H」

VOLK低周波ハイブリッドシステム「LF-H」は、STELLAの多段構造の起点として機能し、VOLK独自のM9-R 9mmダイナミック型サブウーファーと、デュアルBAを、位相と共振を制御するデュアルステージチャンバー内で統合。チャンバーの形状、配置、クロスオーバーは両ステージ間の位相精度と圧力バランスを維持するため開発した。

この連携により、ダイナミックドライバーが深みと迫力を生み出す一方、BAが低域全体にスピード、質感、音調構造を追加。20Hz~600Hzの帯域で動作し、「重量感と制御性を基盤とし、STELLA の音の落ち着きとバランスを定義する」という。

中域用のBAドライバー

中域は、音調バランスと自然な臨場感のためにチューニングされた3基のアーマチュアアレイを中心に構成。デュアルBAは600Hz~7KHzまでをカバーし、1KHzから5KHz帯域でエネルギーと密度を重視した設計。

その上に配置した単一BAは、6KHz~15KHzをカバー。中高域の倍音を強化、ボーカルや楽器の倍音を洗練させる効果を持つ。軽量振動板と素早い過渡応答により明瞭さと質感を守りつつ、上層の平面型・静電型システムと精密に統合。全周波数帯域にわたる直線性を維持するとのこと。

VOLK高周波ハイブリッドシステム「HF-H」

VOLK高周波ハイブリッドシステム「HF-H」は、STELLAのアーキテクチャーにおける最上位モデルであり、VOLK独自の「MP-2デュアルプラナーマグネティック(平面磁気)ドライバー」と4基の静電型ツイーターを統合して構成。

クロスオーバーと音響トポロジーは共同設計され、平面磁気ユニットと静電ユニット間の移行域において位相精度と音調安定性を維持。このバランスにより、平面磁気ドライバーは高調波を精密かつ制御された形で形成し、静電ドライバーは帯域幅と大気感をスピードと落ち着きをもって拡張。9KHz~45KHzを担当する。

アルミニウムシェルとステンレススチールフレームに機械加工されたベントシステムは、エンクロージャー全体の気流を調節。幾何学的形状が内部圧力を均等化し、振動板の動きを安定させ、ドライバーの直線的な応答を維持。

ベントは統合された圧力制御システムとして機能し、両チャンネル間の一貫性を確保するとともに、STELLAの構造的・音響的均衡を実現。全ドライバーグループ間で位相整合性と相乗効果を維持する、独自の6ウェイ・ネットワークを採用している。

各音響経路はフィルタリングされ、時間調整されることで、全周波数帯域にわたる空間的整合性と音調安定性を実現した。

筐体には、航空宇宙グレードの6061-T6アルミニウムをシェルとフェイスプレートに、9Hサファイアクリスタルガラス、ステンレスフレームを採用。

シェルはサテンブラックに陽極酸化処理を施した。形状は剛性と共振制御を目指して設計。内部質量と表面の連続性が構造を安定させ、振動を低減し音響精度を保持する。

フェイスプレートも、6061-T6アルミニウムを機械加工し、サテンブラック仕上げを施した。シェルとフレームの間に位置し、アセンブリ全体の幾何学的バランスを保つ。VOLK とAstell&Kernのエンブレムは対峙する形で配置している。

ケーブルは23.7AWG、4芯構成、5N LC-OFC銅・4N銅・24K金を使用したハイブリッド導体配列を使用。全周波数帯域にわたって信号のロスを最小化しつつ、直線性を維持。コネクターは2ピンの0.78mm。入力プラグは4.4mmバランス。

VOLKシリコンイヤーピース3ペア、遮音性重視用のフォームイヤーピース3ペア、ケーブルホルダー、IEMポーチ、クリーニングクロスなどを同梱する。