J:COMがアスミック・エースを連結子会社化

-独自コンテンツ開発を強化


 ジュピターテレコム(J:COM)は8日、映画製作/出資やパッケージソフト販売などを手がけるアスミック・エースエンタテインメントの株式を取得し、連結子会社化すると発表した。2月29日に株式譲渡契約を締結しており、3月30日に子会社化を完了する。

 J:COMは、国内最大手のケーブルテレビ局/番組供給事業統括運営会社。2011年7月に発表した中期事業計画では、メディア事業の収益力強化を掲げており、独自コンテンツ開発、チャンネル事業強化、コンテンツ配信事業強化、広告事業強化の4つを成長戦略の柱としている。今回のアスミック・エース子会社化も同戦略の「独自コンテンツ開発」の強化と位置づけられている。

 アスミック・エースは「大奥」や「武士の家計簿」、「トランスポーター」、「サヨナライツカ」などの作品を手がけたほか、二次利用という形でもDVDなどの映像パッケージ販売、テレビや海外向けの番組販売などを手がけているため、企画/制作から配給、販売までを一気通貫で行なえる点が強みという。J:COMはアスミック・エースの企画、制作力を取り込むことで、コンテンツ制作力を高めるとともに、映画配給事業やコンテンツ制作などをバックアップしながら事業領域を拡大。チャンネル事業やケーブルテレビ事業とのシナジーを追求するという。


(2012年 3月 8日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]