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AK×Empire Ears第2弾「NOVUS」。クアッドブリッド13ドライバで88万円
2024年9月6日 18:30
アユートは、Astell&Kernと米ハイエンドIEMブランド・Empire Earsとのコラボイヤフォン第2弾として、プレミアムユニバーサルIEM「NOVUS」(ノーバス)を、9月14日に発売する。限定生産600台。価格は880,000円。
外観は「Astell&KernとEmpire Earsの明確なデザイン哲学を、高級時計の特徴である華麗で細部まで行き届いた職人技とシームレスに融合させた」という。
日本から調達した航空宇宙グレードの6061-T6アルミニウムを使用。音響的な面と構造的エレガンスの両方に寄与するという。
フェイスプレートは24K金メッキで装飾。金メッキのフェイスプレートの間にサファイアガラスを組み込むことで、保護をするだけでなく、NOVUSの魅力をさらに高め、その下にある複雑なロゴ・グリッドをクリアに見ることができる。
ユニットは、2DD + 5BA + 4ES + 2BC。ドライバー構成は、高域~超高域がSonion静電ドライバー×4、中域がSonionカスタムBAドライバー×1、KnowlesカスタムBAドライバー×4。低域は「W9+」ダイナミックドライバー×2、超低域は、Sonion High Mass骨伝導ドライバー×2を使っている。
メタルシェルはDLCコーティングされており、「視覚的な魅力を高め、その根底にあるクラフトマンシップを輝かせると同時に、音響的にも貢献している」という。
デュアルW9 + ダイナミックドライバーは、低音域を繊細に再現するために細心の注意を払って調整、サブベースの深さを確保することに専念したという。
Sonion製のデュアル高質量骨伝導ドライバーを統合。同調して動作する2つの高効率、高質量膜が特徴で、振動範囲を拡大し、音の深みと精細さを向上。骨伝導技術の能力を最大限に引き出した。
Empire Earsのために入念に製作された、Knowlesによるカスタムデザインの4連BAドライバーを搭載。「中高域を比類のない明瞭さで再生することに優れ、中域の豊かさと空気感を再現する」という。
空気の流れを最適化し、音響インピーダンスを低することで音響性能を大幅に向上させる、クワッドベント排気システムを搭載。NOVUSの排気口の位置とドライバーの排気口の位置を調和させ、その効率を増幅させる統合を実現。音響性能を高めるだけでなく、ドライバーの精度と明瞭度をピークレベルで維持している。
静電ツイーターはクアッド構成を採用。振動板と2つの電極を含むメカニズムで動作し、静電界を形成するために高DC電圧が印加される。この配置により、正確なオーディオ信号処理が可能になるとのこと。
各ツイーターの振動板は、ミクロン単位の薄いPETフィルムで作られており、非常に軽量ながら応答性に優れ、優れた過渡応答と詳細な音響分析を実現。電極のデザインには、空気の流れを妨げないよう多数の中空部分が組み込まれている。
さらに、空気伝導と骨伝導の両方を独自のデュアル・コンダクション・アーキテクチャー(DCA)を用いて、両者の長所を活かしている。
4種の異なるドライバーを合計13基搭載しているが、独自のsynX(シンクス)クロスオーバーネットワークによって調和させており、13基のドライバーの性能を最大限に引き出したという。
ケーブルは23.7AWGリッツタイプ4Sの4芯トライブリッド構造。高純度5Nリニア結晶無酸素銅(LCOFC)と4N金メッキ銀を調和させ、暖かさと明瞭さの絶妙なバランスでサウンドを豊かにするとのこと。
このコアは500Dマクロ分子ファイバーに包まれ、耐久性を高め、マイクロフォニックスを低減している。入力プラグは4.4mmバランス。4.4mm to 3.5mm変換プラグコネクターも付属する。イヤフォン側の端子はIEM 2pin 0.78mm。
製品は米ジョージア州ノースアトランタにあるEmpire Ears の施設で、エンジニアリング、ハンドクラフトによる組み立てを実施している。