東芝、REGZA向けクラウド「TimeOn」を本格始動

シーン検索/複数機器の予約管理など。Z7/J7から


TimeOnの設定画面

 東芝は31日、REGZA向けのクラウドサービス「TimeOn(タイムオン)」の機能を強化。第1弾として10月24日に実施した「クラウドメニュー」に続き、31日から「見どころシーン再生」、「タグリスト」、「カレンダー」、「メッセージ」、「伝言ボード」、「クラウドアルバム」を開始した。全て無料で利用できる。

 液晶テレビのZ7/J7シリーズ向けに提供しているサービスで、今後発売するテレビ新商品でも対応を計画している。なお、Z7/J7では、サービス利用時にファームウェアアップデートが必要。

 10月24日に提供した「クラウドメニュー」は、テレビリモコンの「クラウドメニュー」ボタンを押せば、番組視聴中でも、録画番組再生中でも「TimeOn」の各種サービスが楽しめる機能で、既存VODサービスへの入口も用意されている。


TimeOnの画面

 31日に公開された「みどころシーン再生」機能は、全録機能の「タイムシフトマシン」で一時保管した番組や通常録画した番組から、シーン単位で見たい映像を探すためのもの。キーワード検索のほか、「検索急上昇ワード powered by Yahoo! 検索」などのから、おすすめのシーンを検索する事もできる。音楽番組の中から、好きなアーティストのシーンだけを再生する事も可能。

 なお、シーン情報は「関東」、「東海(静岡県除く)」、「関西」地区で放送されているNHK総合、Eテレ、および民放キー局の地上デジタル放送に対応。それ以外の地域では、NHK総合、Eテレ、および関東の民放キー局で放送されている同時刻放送番組に対応する。目安として、シーン情報は放送終了後、約2時間で利用可能になる。

 「タグリスト」サービスは、録画番組の再生時に、気になるシーンだけを選択し、頭出しできるサービス。東芝の公式タグリスト「気になる! シーンリスト」だけでなく、ユーザーが作成し、公開した「ユーザータグリスト」も利用可能。

 「カレンダー」サービスでは、複数機器の録画予約、視聴予約をまとめて管理できる。どの機器でどの番組を予約しているかを、カレンダー表示で確認。「レグザAppsコネクト」の アプリ「RZスケジューラ」で対応する液晶テレビのREGZA、レコーダーのRDシリーズに対応する。


ファームウェアをダウンロードしている画面

 「メッセージ」は、複数の友人らと、メッセージや番組情報の交換ができる機能。お気に入りの番組やシーン情報をやりとりし、テレビの楽しみを広げられるという。2013年1月下旬には、予約情報の交換にも対応予定。

 「伝言ボード」は、REGZA Tabletなどを使って書き込まれた伝言をテレビに表示し、家族や親戚、友人と伝言共有ができるもの。テキストを表示するだけでなく、独自の音声合成技術「ToSpeak」を使い、読み上げる事もできる。

 「クラウドアルバム」は、クラウド上に写真を保存し、テレビでスライドショー表示したり、REGZA Tabletで表示できるもの。離れて暮らす祖父母とアルバムを共有するといった使い方ができる。ただし、写真保管には、有効期限と容量制限がある。

 また、Androidタブレット向けアプリの「RZクラウド」も31日に無償公開した。これは、テレビ画面上の操作をタブレットのタッチパネルを使って行なえるもので、上記機能の中から「カレンダー」、「メッセージ」、「伝言ボード」、「クラウドアルバム」に対応。今後のバージョンアップで、他のサービスにも対応していくという。



(2012年 10月 31日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]