2012年の有料音楽配信売上額は前年比75%。RIAJ発表

　日本レコード協会(RIAJ)は22日、2012年第4四半期(10～12月)における有料音楽配信売上実績を公開した。ダウンロード数は前年同期比76%の6,279万1,000回、売上金額は同79%の130億9,500万円で、共に2割以上減少の前年割れとなった。

　統計は、協会加盟全社の配信実績をまとめたもの。シングル/アルバム曲、音楽ビデオなどを合計した「インターネット・ダウンロード」、オリジナル音源による携帯電話用シングル曲及び、着メロ、着信音などの「モバイル」、「その他」の3項目を集計している。

　インターネットからのダウンロードは、ダウンロード数が前年比135%の2,235万2,000回、金額は同169%の57億700万円。回数の内訳は、シングルが前年比135%の2,029万1,000回、アルバムが同172%の147万6,000回。

　モバイルは、ダウンロード数が前年比60%の3,959万回、金額は同54%の69億3,200万円で、前年比で4割以上減だった。うち、シングル楽曲は、数量が前年比54%の1,328万1,000回、金額が同49%の41億6,900万円。

　「その他」に含まれるサブスクリプションサービスは、インターネットが前年同月比222%の1億9,800万円、モバイル向けが同373%の1億9,700万円となった。

　2012年の累計では、ダウンロード数が前年比74%の2億7,185万6,000回、金額が同75%の542億9,800万円となった。1月に発表した2012年の音楽ソフト生産実績(3,108億2,800万円)と、今回の有料音楽配信売上実績を合計すると3,651億2,600万円となり、'11年の3,538億1,100万円に比べ103%となった。これにより、音楽ソフト生産実績と有料音楽配信売上実績の合計は2007年以来5年ぶりのプラスになっている。