2011年の有料音楽配信売上額は前年比84%。RIAJ発表

　日本レコード協会(RIAJ)は21日、2011年第4四半期(10～12月)における有料音楽配信売上実績を公開した。ダウンロード数は前年同期比77%の8,260万8,000回、売上金額は同79%の164億8,200万円で、共に2割以上減少の前年割れだった。

　統計は、協会加盟全社の配信実績をまとめたもの。シングル/アルバム曲、音楽ビデオなどを合計した「インターネット・ダウンロード」、オリジナル音源による携帯電話用シングル曲及び、着メロ、着信音などの「モバイル」、「その他」の3項目を集計している。

　インターネットからのダウンロードは、ダウンロード数が前年比128%の1,651万3,000回、金額は同130%の33億8,400万円。回数の内訳は、シングルが前年比130%の1,498万8,000回、アルバムが同114%の85万7,000回。

　モバイルは、ダウンロード数が前年比70%の6,568万9,000回、金額も同71%の128億2,400万円で、前年比で3割減だった。うち、シングル楽曲は、数量が前年比72%の2,438万5,000回、金額が同72%の84億2,800万円。

　「その他」に含まれるサブスクリプションサービスは、インターネットが前年同月比156%の8,900万円、モバイル向けが同65%の5,300万円となった。

　2011年の累計では、ダウンロード数が前年比83%の3億6,728万5,000回、金額が同84%の719億6,100万円となった。1月に発表した2011年の音楽ソフト生産実績と、今回の有料音楽配信売上実績を合計すると3,538億1,100万円となり、'10年の3,696億200万円に比べ96%となった。