ソニー、統合オンラインサービスを「Qriocity」と命名

-動画配信を欧州で。クラウド型音楽配信や電子書籍も


Qriocityのロゴマーク

 ソニーは2日、昨年11月に、仮称「Sony Online Service」として発表していたネットワーク対応機器向けオンラインサービスの名前を、「Qriocity(キュリオシティ)」と命名した。様々な機器にまたがるプラットフォームとして展開。映像、音楽の配信だけでなく、将来的にはゲームや電子書籍を含む、様々なデジタルエンタテインメントコンテンツやサービスを提供するという。

 第1弾は動画配信サービスで、米国では4月から既に開始している。今後の展開として、2010年秋から、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、スペインの欧州5カ国においても、ビデオ配信サービス「Video On Demand powered by Qriocity(キュリオシテイ ビデオオンデマンド)」を開始。

 20世紀フォックス、ライオンズゲート、MGMスタジオ、ユニバーサル・ピクチャーズ、パラマウント・ピクチャーズ、ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント、ウォルト・ディズニー、ワーナー・ブラザースなどの映画会社が参加し、数百タイトルの最新映画や、ローカルスタジオによるコンテンツを用意するという。多くのタイトルでHD/SD画質を用意。2010年モデルのネットワーク対応の液晶テレビ BRAVIAやBDレコーダ、BDホームシアターシステムで視聴できる。

 さらに、第2弾サービスとして、クラウドベースの音楽配信サービス 「Music Unlimited powered by Qriocity(キュリオシテイ ミュージックアンリミティッド)」を年内を目処に開始予定。

 ユーザーはクラウド上で管理された数百万の音楽コンテンツにアクセスでき、好みに合わせてカスタマイズされた音楽チャンネルを、自身でファイル管理せずに、様々な機器上で楽しめるという。サービスの詳細は、後日改めて発表するという。

 動画配信と同様に、2010年モデルのネットワーク対応のBRAVIA、BD機器や、PlayStation 3(PS3)、PCのVAIOでも利用可能。さらに、ソニーのポータブル機器にも準備が整い次第、順次拡大していくという。

 Qriocityについて、ネットワークプロダクツ&サービスグループ プレジデントの平井一夫氏は、「ソニーの多数のネットワーク対応機器を通じ、高品質なクラウドベースのデジタルエンタテインメントを提供できることを大変嬉しく思います。Qriocityによるサービスを通じて、Play(遊ぶ)、Listen(聞く)、 Watch(見る)、Share(共有する)、 Communicate(交流する)、Learn(学ぶ)、Discover(発見する)、Create(創造する)の8つの要素を軸に、デジタルコンテンツの新しい楽しみ方のご提案をしてまいります」とコメントを発表している。



(2010年 9月 2日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]