三菱、120Hz駆動のIPS液晶搭載23型ディスプレイ

-約54,800円。「ギガクリア・エンジンII」搭載


倍速駆動のIPS液晶を採用した23型フルHD「RDT233WX-Z(BK)」

 三菱電機は、液晶ディスプレイ「Diamondcrysta WIDE」の新製品として、倍速駆動のIPS液晶を採用した23型フルHDモデル「RDT233WX-Z(BK)」を6月29日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は54,800円前後。カラーはブラック。

 23型/1,920×1,080ドットの液晶ディスプレイで、高視野角なIPS液晶パネルを採用。視野角は上下178度、左右178度。パネルの前面処理は非光沢(ノングレア)、バックライトは白色LED。コントラストは900:1(CRO動作時5,000:1)、輝度は350cd/m2、応答速度は5ms。

 120Hz駆動に対応するのが特徴で、倍速補間機能「倍速クリアピクチャー」により、毎秒60コマの映像から動きを予測して新たな映像を作り出し、2倍の毎秒120コマで表示。残像感を低減し、動きの速い映像でもなめらかに表示できるという。「シネマ」モードも備えており、毎秒24コマの映画フイルムや毎秒30コマの動きを忠実に再現する「フイルム」モードや、前後のコマから予測した新しい4コマを作り、補間し、滑らかな動きにする「なめらか」モードが選べる。

 また、超解像技術や独自の高画質技術を採用した画像処理専用LSI「ギガクリア・エンジンII」を搭載。超解像処理では、処理によってちらつきが発生しやすい箇所を自動で検知し、超解像処理を部分的に抑えることで、ちらつき発生を防止。超解像レベル/ブロックノイズリダクション/エリアコントラストの各調整範囲を、入力映像の解像度に合わせて自動で設定する機能や、肌色を検出して人物のしわや、体毛などを強調しない機能、ブロックノイズリダクション技術などが含まれている。

 さらに、付属ソフトウエア「ギガクリア・ウインドウ」をインストールすることで、マウスで指定した画面の任意のエリアだけに超解像技術を適用する事も可能。対応OSはWindows Vista/7。

 PinP(子画面表示)機能も搭載。DVI-D入力とHDMI入力を親子画面で表示できる。子画面のみに超解像技術を適用する事も可能。携帯用ゲーム機の信号をフル画面で表示する「ポータブル」を含むAVアスペクト機能や、入力信号の表示遅延を最小限に抑える「スルーモード」も備えている。

 スピーカーの出力は3W×2chで、歪を抑えクリアな音を再現する「DIATONEリニアフェイズ技術」も投入。ステレオミニのヘッドフォン出力も用意する。スタンドは上20度、下5度のチルトが可能。

 入力端子はHDMI×2、DVI-D(HDCP対応)×1、D5×1、アナログRGB(D-Sub 15ピン)×1、ステレオミニ音声入力×1、RCA音声入力×1を用意。消費電力は67W。スタンドを含む外形寸法と重量は546×230×453mm(幅×奥行き×高さ)で、約5.2kg。


(2011年 6月 16日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]