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上杉研究所の真空管OTLヘッドフォンアンプ「TAP-101HP」、ステレオサウンド直販サイトで販売開始

ヘッドフォンアンプ「TAP-101HP」。写真は「春のヘッドフォン祭 2026」で展示されたもの

上杉研究所が手掛けた、真空管OTL(出力トランスレス)方式のヘッドフォンアンプ「TAP-101HP」が、ステレオサウンドの直販サイト・Stereo Sound STOREにて28日販売された。価格は、CR取り付け済み基板と全真空管が付属する組み立てキットが33万円、完成品が44万円。初回生産分は5月下旬より発送予定。 受注生産品となる。

また、設計を担当した上杉研究所の藤原伸夫代表によるTAP-101HPの記事が、ステレオサウンドオンライン 管球王国Webに5月以降にアップされる予定。

組み立てキットも用意している

Stereo Sound STOREのTAP-101HP販売ページ

管球王国 Web

TAP101HPは、真空管OTLパワーアンプである「U・BROS333OTL」の知見を投入したヘッドフォンアンプ。出力段を双3極管6DJ8/6922の低電圧大電流動作パラレルプッシュプル構成とし、インピーダンス32Ω~600Ωのヘッドフォンを駆動する。

出力管6DJ8は、良質なPhilips ECG製ヴィンテージ管を採用。内部抵抗が低く大電流を取り出しやすい近代管であり、その特徴を生かして、オール真空管増幅のOTLヘッドフォンアンプとして設計された。

回路は3段増幅で、初段に松下製12AX7A、シンプルなカソード結合型のドライバー兼位相反転段にはシーメンス製12AU7と、真空管はすべて良質なヴィンテージ管を採用したのもポイント。

出力端子は標準フォーン×1と4pin XLR×1(シングルエンド接続)の2系統を用意(同時使用は非推奨)。入力はRCA×2、前面ステレオミニ×1の3系統が切替え可能。組み合わせるヘッドフォンに併せ、3ポジションでゲインならびに出力インピーダンスの切替えが可能。適合インピーダンスは32~600Ω。

背面

CR取り付け済み基板と全真空管が付属するキットは、回路ブロック間の配線やセレクターとボリュームへの配線も完了した状態の「割基板(わりきばん)」で、分割してシャーシに取り付ける仕様。セレクターとボリューム、真空管ソケットの取り付けや、ソケットと基板間の配線など、真空管アンプを「作る楽しみ」が手軽に味わえるという。外形寸法は358×240×110mm(幅×奥行き×高さ)、重量は5.7kg。

TAP101HP開発の立脚点といえる真空管パワーアンプU・BROS333OTLは、ロシア製の堅牢な軍用真空管6C33C-Bを出力管とし、出力トランスを搭載しない構成の真空管アンプの設計の難しさを克服して音質を追求したモデル。特別仕様のカラーリングで仕上げられたステレオサウンドストア専売U・BROS333 Limited Editionにも、大きな反響があったという。「真空管ヘッドフォンアンプであるTAP101HPも、真空管OTL設計ならではの、瑞々しく、伸びと躍動感のある音楽再生をもたらす」としている。