ミニレビュー
スリムになった新しい「Fire TV Stick HD」“爆速っぷり”を味わった
2026年4月30日 08:00
Amazonは、従来モデルよりもスリムなデザインを採用し、テレビからのUSB給電でも使用可能な新しいストリーミングメディアプレーヤー「Fire TV Stick HD」を4月30日に出荷開始した。価格は6,980円。発売に先駆けて実機を試すことができたので、本体のスリム化や、平均30%の高速化された動作など、使い勝手をチェックした。
新しいFire TV Stick HDは「Fire TV Stick HDモデル史上、最も高速」を謳い、本体の起動やアプリを開く速度を改善し、前モデルから平均30%の高速化を実現した。OSはAmazon独自開発の「Vega OS」。
また、このFire TV Stick HDでは、Fire TVのホーム画面のデザインやコンテンツ・アプリの表示方法、操作性を刷新した新しいユーザーインターフェース(UI)をいち早く導入。新UIは動画の探しやすさを追求した新しいメニューやタブ機能を追加したもので、日本独自の「アニメ」タブも設けられている。
なお、この新UIは現行の他Fire TVシリーズにも順次、無料ソフトウェアアップデートで展開される。
本体形状は前モデルと比べて横幅が約30%スリムになり、HDMIケーブルと同等の太さに。これにより隣のHDMIポートに挿すケーブルに干渉せず、テレビ/ディスプレイの背面にすっきりと収納できる。
起動時間を改善したことでテレビのUSB-Aポートから直接電源が取れるようになったほか、電源用のUSBポートは従来のmicroUSBからUSB-Cに変更された。付属ケーブルはL字型USB-C端子を採用し、長さも約30cmと短くなり、取り回しやすくなっている。
新モデルの爆速っぷりを2021年「Fire TV Stick 第3世代」と比べてみた
今回は新しい「Fire TV Stick HD」(以下、新Fire TV)と、筆者の手元にあった2021年発売の「Fire TV Stick 第3世代」(以下、旧Fire TV)を比較してみた。なお、Fire TV Stickと組み合わせるディスプレイには、同じく筆者私物で2020年に購入したLG製PCディスプレイ「27UL600-W」を使っている。
2台を並べてみると、新Fire TVは角も丸くなり、より“棒状”に近いデザインで、さらにシンプルになった印象を受ける。組み合わせた27UL600-WのHDMIポートは、ディスプレイ背面のくぼみにあるため、旧Fire TVは本体の出っ張り部分がくぼみに干渉してしまい、付属のHDMI延長アダプタを使わなければ接続できなかったが、新Fire TVは、くぼみに干渉することなく接続できる。
HDMI延長アダプタを使うと、どうしてもFire TV自体が宙ぶらりんになってしまうため、普段なかなか目にしないテレビ/ディスプレイの背面とはいえ、少し気になるポイントだったので、延長アダプタなしで接続できるのは嬉しいところ。
また、27UL600-WにはUSBポートがないため試すことはできなかったが、新Fire TVはテレビ/ディスプレイのUSBから直接給電できるようになり、配線周りもかなりスッキリできるはずだ。付属ケーブルはUSB-C端子がL字になっていて、新Fire TVに接続したときも出っ張りが少なくスマートに配線できる。
起動も新Fire TVはかなり高速。両モデルを再起動して、最初に「Fire TV」ロゴが表示されてから、ホーム画面が完全に表示されるまでの時間を測ってみると、旧Fire TVの約35.2秒に対し、新Fire TVは約12.4秒と、およそ1/3ほどまでに短縮された。
具体的には、Fire TVの起動時、一度Fire TVロゴが表示されたあと、Amazonのスマイルマーク付きのロゴに変わり、そのスマイルマークが光る演出が流れるのだが、旧Fire TVはスマイルマークが約4回光ったあと、一瞬画面が暗転、今度は画面右下に「読み込み中…」と表示された後、ホーム画面に移行する。
これに対し、新Fire TVはスマイルマークの光る演出が2回流れたあとに暗転、その後「読み込み中…」といった表示もなく、すんなりとホーム画面に移行する。
起動時間だけでなく、使い勝手の部分にも違いがある。特に印象的だったのが作品の検索などに使う文字入力。旧Fire TVはバーチャルキーボードを操作中、カーソルが一瞬つっかえるような場面が何度かあり、これによって文字を誤入力してしまうことがあったが、新Fire TVはそういった引っかかりはなく、スムーズに入力できた。細かなポイントだが使いやすさに直結する部分でストレスなく操作できる点は嬉しいところだろう。
本体のスリム化と高速化、USB-Cの採用など、エントリーモデルながら大幅な進化を遂げた新しいFire TV Stick HD。HDMI延長アダプタ不要で使える場面が増えたため、出張や旅行、帰省などでも気軽に持ち運びやすくなった。HDMIポートがあれば今は使っていないテレビ/ディスプレイの“スマート化”することもできるので、とりあえず1台持っておいて損はないはず。今後は、このスリムな新筐体になった4K対応モデルの登場にも期待したい。












