ビクター、ウッドコーンコンポのアップグレードモデル
-スピーカー/アンプを強化した「EX-A200」。約17万円
EX-A200 |
JVCケンウッドは、ビクターブランドのウッドコーンスピーカー搭載コンポ上位モデル「EX-A200」を11月上旬より発売する。ビクターダイレクト限定販売となっており、直販価格は169,800円。
ウッドコーンスピーカーの「SX-WD200」と、DVDオーディオも再生可能なDVDプレーヤー「XV-A200」、プリメインアンプの「RX-A200」で構成するシステム。
2009年9月より発売されている「EX-A150」をベースに、スピーカー部とアンプ部の音質を強化。A150のアップグレードモデルと位置付けられており、「あたかも演奏している場所のベストポジションで聴いているかのような音楽空間の演出、解像度の向上、音場空間の拡大、低重心の低音再生、中音域の厚み、高域の抜けなどの高音質再生を実現する」としている。
スピーカー「SX-WD200」は、2ウェイバスレフ型のスピーカーで、独自のウッドコーンを採用する2cm径のツイータと11cm径ウーファで構成。
A150からの具体的な強化点は、スピーカーユニット磁気回路部の装着木材をチェリー材からメイプル材に変更し、形状や取り付け位置を最適化したこと。不要振動を低減し、解像度向上と低重心な低音再生を実現するという。
また、A150ではバッフル上部に2本のチェリー響棒を垂直に配置していたが、A200では縦目のスプルース響棒に変更。スピーカーの上側に音場を拡張した。さらに、メイプルチップの吸音材の量も調整、スピーカーサイズを超える音場空間を実現したという。そのほか、エッジ素材のブチルゴム配合比率を変更し、音場空間の拡大を図っている。OFCスピーカーケーブルは18番線から14番線にグレードアップ。音の情報量が増加し、中低音の厚みが増したという。
ユニット装着木材をメイプル材に変更 | スプルース材の縦目響棒を採用 |
アンプ部は、独自のデジタルアンプ「DEUS」を採用。4ch分を内蔵し、バイアンプ動作モードはウーファ用に40W×2ch、ツイータ用に30W×2chの出力(4Ω時)。2chモードでは40W×2ch出力(4Ω時)となる。バイアンプ時のクロスオーバー周波数は5.6kHz。入力端子としてアナログステレオ(RCA)×2、ステレオミニ×1、光デジタル音声×2。FM/AMチューナも内蔵する。
解像度向上を図るため、アンプ部の回路部品をA150から変更。K2回路の定数/音質コンデンサを変更したほか、K2回路の内蔵パラメーターを最適化。また、金メッキ処理のスピーカーターミナルを採用している。
脚部 |
プレーヤーは、CDに加え、DVDオーディオとDVDビデオの再生も可能。HDMI端子を備え、HDMI CECにも対応する。CPRM対応のDVD-R/RWに録画した番組も再生できるほか、CD-R/RWに記録したMP3/WMA/WAVなども再生可能。USB端子も備え、MPEG-1/2動画や、MP3/WMA/WAV楽曲、JPEG静止画も再生できる。出力端子はHDMI×1、コンポジット映像×1と、光デジタル音声×2、アナログ音声×1。
アンプ/プレーヤーともに、フットに3点支持構造の真鍮削り出しインシュレータを採用し、不要共振を抑制。さらに振動対策として、ボトムには銅ワッシャと真鍮ニッケルメッキワッシャを、リアパネルには銅ワッシャとアルミワッシャを使用。「ピアニッシモの表現力・楽器の分解能の向上、前後に広い音場空間を実現する」という。
外形寸法と重量は、スピーカーが163×249×273mm(幅×奥行き×高さ)、4.4kg。アンプが255×289×96mm(同)、2.8kg。プレーヤーは255×260×96mm(同)、2.3kg。
(2011年 10月 20日)
[AV Watch編集部 中林暁]