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シャープ、4-9月業績予想を上方修正。営業利益300億円

デンソー、マキタ、LIXILと資本業務提携。公募増資も

 シャープは18日、2013年度第2四半期累計(4-9月)の連結業績予想を上方修正した。売上高は400億円プラスで、1兆3,100億円、営業利益は150億円増の300億円。経常利益は70億円プラスで20億円の黒字、純利益は100億円改善し、100億円の赤字を見込む。

 売上高は、デジタル情報家電において、携帯電話販売の減少に伴う下振れがあるものの、健康・環境、ビジネスソリューション、スマートフォン/タブレット向けカメラモジュールなどの電子デバイスが堅調となった。また、メガソーラーや住宅向けなどの太陽電池、テレビ用液晶パネルも期初想定を上回ったことから、400億円プラスの1兆3,100億円に修正した。

 ただし、通期業績予想については前回公表からの修正は行わず、「中期経営計画に則った経営施策を引続き着実に推進する」としている。

 18日には、デンソー、マキタ、LIXILとの資本業務提携と、合計上限1,489億6,300万円におよぶ公募増資を実施することも决定。デンソーは約25億円、マキタ約100億円、LIXILが約50億円規模の第三者割当による新株式発行を行なう。

 増資により調達した資金については、2016年3月までに計画する設備投資資金に全額充当予定で、500億円をディスプレイデバイス事業における中小型液晶の高精細化と歩留まり改善のための設備投資に、約247億円を健康関連事業におけるASEAN地域での製造設備新設/増強に、残額をプロダクトビジネスやデバイスビジネスにおける設備投資資金に充当する。

(臼田勤哉)