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スペック、逆起電力吸収し音楽表現を向上させるというリアルサウンド・プロセッサ新モデル

 スペックは、スピーカー端子に接続する事で、スピーカーからの逆起電力を吸収し、音楽表現を飛躍的に向上させるという「リアルサウンド・プロセッサ」の新モデル「RSP-701」を8月6日に発売する。価格は2台ペアで75,000円。

リアルサウンド・プロセッサ「RSP-701」

 音楽信号が変化すると、スピーカーのインピーダンスを変動させる。これがアンプにとって負荷となり、「特に音楽の倍音成分を多く含む高域におけるインピーダンスの乱れは、原音に忠実な音楽再生の妨げになる」という。

 さらに、アンプがスピーカーのユニットをドライブする際、ユニットのボイスコイルからはアンプの出力の時間変動に応じて“逆起電力”が発生。それがスピーカーケーブルを通してアンプに戻り、位相の遅れを発生させるなどの影響を与える事もある。

 スペックによれば、「RSP-701」には「この音質に有害なインピーダンス変動を補正し、逆起電力を吸収する効果があり、アンプとスピーカーはお互いの影響力から脱し、アンプがスピーカーを駆動するという本来の役割分担に戻る」という。

 その結果、音質面では「音楽の情報量が増加し、ダイナミックレンジが拡大したような豊かな躍動感、音が飛び出してくるような3D的立体感、眼前に演奏者の熱気や息遣いを感じるような空気感が再現される」としている。

 使い方は、アンプと接続したスピーカーのターミナルに、短いケーブルで「RSP-701」も接続し、スピーカーの近くに設置するというもの。バイワイヤリング接続の場合は、スピーカーの中高音用入力端子に接続。RSP-701を2セット使い、中高音用と低音用それぞれの入力端子に接続するとさらに効果が高まるという。

アンプと接続したスピーカーのターミナルに、さらに「RSP-701を接続する

 スピーカーの適合インピーダンスは10Ω以下、アンプの最大出力は1kW以下を推奨。外形寸法は100×117×47mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約260g。筐体にはアンプの「RSA-888」でも使われているスプルース材を使っている。

(山崎健太郎)