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「nasne」と「torne」の違いをまとめた


nasne(ナスネ)「CECH-ZNR1J」

 SCEの地上/BS/110度CSデジタル放送レコーダ兼ネットワークHDDの「nasne(ナスネ)」(CECH-ZNR1J)が7月19日に販売開始される。

 500GBのHDDと、地上/BS/110度CSデジタルチューナを搭載したネットワークレコーダ/ストレージ。録画機として単体で動作するが、映像出力端子を備えておらず、操作や映像出力にはホームネットワーク環境が必要となる。操作/映像出力クライアントは、PlayStation 3(PS3)のほか、PlayStation Vita、PC(VAIO)、Sony Tablet、Xperiaなど。最大4台(PS3)/8台(VAIO)までのnasneの同時利用に対応する……

 というのがnasneの概要なのだが、nasne発表後によく尋ねられるのが「nasneってtorneと何が違うの?」ということ。発売が迫ったnasneと、torne(PS3専用地デジレコーダキット「torne」)の違いについてまとめてみた。

 なお、nasneのPS3用録画/番組管理アプリケーションも「torne 4.0」という名称。SCEのWebサイトでも、torneハードウェアの案内を「torne+地デジチューナー」と紹介しているが、本稿では特別な場合を除き、PS3用USB地デジチューナの総称としてtorneと呼んでいる。


PS3用地上デジタルチューナ「torne」 PS3用アプリ「torne 4.0」。nasneもtorneもPS3でははtorne 4.0を利用する

■ torneとnasneの違いって?

 「torne」はUSB接続のPS3用地上デジタルチューナとして、2010年3月に発売。100万台以上を販売したPS3用の人気周辺機器だ。つまり、利用にはPS3が必要となる。また、受信可能な放送は地デジのみで、torneで録画した番組は、torneを接続したPS3を経由してしかみることができない(モバイル書き出しの場合を除く)。

 一方のnasneは、地上/BS/110度CSデジタルの3波チューナを搭載。さらに、500GB HDDを搭載しているので、PS3を使わずに単体のレコーダとしても動作する。ただし、HDMIなどの出力端子を備えておらず、放送中の番組は、対応機器にホームネットワークを経由で映像出力する形となる。

 対応機器は、PS3とソニーのパソコン「VAIO」(Windows 7搭載モデル)、Sony Tablet。これらの機器とLAN環境があって初めてレコーダとして利用可能となるのだ。そのため、ネットワークに詳しくない人にとってはややハードルが高いかもしれない。なお、PlayStation VitaとXperiaシリーズも2012年内にnasne対応の予定だ。対応機器の詳細は同社ホームページで案内している。

 nasneとtorneの主な違いを箇条書きにしてみると、以下のとおりとなる。

【nasne】

  • 単体レコーダ(操作/視聴に対応機器が必要)
  • 地デジのほか、BS/110度CSデジタルに対応
  • ネットワーク経由で映像出力 = ホームネットワーク環境が必須

【torne】

  • PS3とUSB接続して動作(PS3が必須)
  • 地デジのみ

 ざっくり言うと、nasneではPS3が必須でなくなる代わりに、ホームネットワーク(LAN)環境とnasne対応機器(PS3含む)が必須。デジタル3波に対応するのはnasneのみだ。

4台のnasneの同時動作が可能

 録画HDDの扱いや、録画後の使い勝手も異なっている。torneはPS3のHDD、もしくは別売USB HDDに録画する。nasneは内蔵500GB HDDか別売のUSB HDDへ録画。PS3との併用時には最大4台、VAIOでは最大8台までの同時利用が可能。なお、nasneとtorneの同時利用も可能で、PS3での利用時はnasne 4台+torne 1台の合計5番組の同時録画が行なえる。

 nasneとtorneでは、録画番組の扱いも異なる。torneの録画番組の場合、PS3から書き出せるのはPSPとVitaなどのモバイル用のみ(有料オプションでウォークマンとnav-uにも対応)。HD解像度でBD-R/REなどに書き出すことはできない。

 一方のnasneの場合、DTCP-IP moveに対応した機器に録画番組をダビング可能。対応機器としては、現時点ではVAIO用のアプリケーション「VAIO TV with nasne」がダビング対応環境として紹介されている。VAIOを経由して、BDなどにダビングすることも可能となる。また、モバイル用の書き出しはPSPに対応。PS Vitaには年内に対応予定としている。

VAIO TV with nasneにnasneの録画番組をダビング Sony Tabletのアプリ「RECOPLA」でnasneを操作

 表にしてみるとnasneとtorneの違いは以下のとおり。

- nasne torne
チューナ 地上/BS/110度CS 地上
動作 単体
(操作/視聴は対応機器)
PS3が必要
対応機器 PS3
VAIO
Sony Tablet

Vita('12年内)
Xperia('12年内)
PS3
映像出力 ネットワーク経由 PS3と接続した
ディスプレイ
同時利用 4台(PS3)
8台(VAIO)
-
(nasneとの同時利用は可)
ダビング
(DTCP-IPムーブ)
-
モバイル
書き出し
(有償)
PSP
*'12年内にVita対応予定
PSP、Vita
(nav-u、ウォークマン)
価格 16,980円 9,980円


■ 他社製のDTCP-IP/DLNA機器も

 なお、“公式に”動作対応を謳う機器はソニーグループ製品のみだが、DLNAとDTCP-IPに対応した機器であれば、nasne内の動画や音楽、写真や録画番組を視聴可能になるはずで、nasneのオフィシャルサイトでも案内している。そのため、他社のDTCP-IP/DLNA対応タブレットとのnasne連携については、発売後に編集部でもチェックする予定だ。

 また、本日発表されたようにnasneにはDLNAメディアサーバー機能も搭載。ホームサーバーとして写真や動画などを管理するLAN HDD(NAS)としても利用可能となるなど、「レコーダ」だけでない機能も備えている。nasneの登場により、ホームネットワークを使ったAV環境はこれまで以上に注目を集めそうだ。

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nasne
(CECH-ZNR1J)

(2012年 7月 13日)

[ AV Watch編集部 臼田勤哉]