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ソニー、フルサイズセンサーのレンズ一体型カメラ「RX1R III」
2025年7月16日 12:00
ソニーは、デジタルカメラ・Cyber-shotより、フルサイズセンサーを採用したレンズ一体型コンパクトカメラの最上位モデル「RX1R III」(型番:DSC-RX1RM3)を、8月8日に発売する。価格はオープンで、市場想定価格は66万円前後。ソニーストアでは7月23日10時より予約を受け付ける。
あわせてアクセサリーとしてサムグリップ「TG-2」とレンズフード「LHP-1 J2」を8月8日に、ボディケース「LCS-RXL」を8月29日に発売する。価格はTG-2が38,720円、LHP-1 J2が22,330円、LCS-RXLが21,120円。なお、LHP-1 J2の本体仕様・互換性は生産完了品である「LHP-1」と同一。
2016年2月に発売された「RX1R II」(DSC-RX1RM2)の後継機種。有効約6,100万画素のフルサイズ裏面照射型Exmor R CMOSイメージセンサーとBIONZ XR画像処理エンジンを搭載し、高解像度と高感度・低ノイズ性能、広いダイナミックレンジを実現した。
センサー表面には不要な反射を抑制するAR(Anti-Reflection/反射防止)コーティングも施されている。光学ローパスフィルターレス仕様のため「高画素イメージセンサーの解像性能を最大限に引き出す」とのこと。
動画撮影時の有効画素数は最大約5,080万画素で、動画は4K 4:2:2 10bitで29.97pでの撮影が可能。最大119.88pのスロー撮影もできる。手ブレ補正は電子式で、動画時はアクティブを選択できる。
一体型のレンズには、カールツァイスの単焦点レンズ「ZEISSゾナーT* 35mm F2レンズ」を採用。レンズの光軸とイメージセンサーの撮像面の位置を、1台ずつミクロン単位で最適化することで、高い光学性能とレンズユニットの小型化を実現した。
レンズ部にはマクロリングを備え、被写体に20cm(最大撮影倍率:0.26倍)まで近づけるマクロモードへ即座に切り替えられる。ステップクロップ撮影機能も搭載し、35mm、50mm、70mm相当の3段階の画角にアサインしたボタン・ダイヤルの操作でスムーズに切り換えられる。
RAW形式で撮影した場合、撮影後のポストプロダクション時に画角を選択し直すことも可能。
ただし、ステップクロップ撮影機能は動画撮影時には使用できない。
最新のAIプロセッシングユニットを搭載し、被写体の形状や動きを高精度に認識して、瞳や人間の胴体、頭部の位置をより高精度に認識可能。被写体の骨格情報と姿勢推定技術を用いて処理することで、被写体の顔が見えていないときや、サングラスやヘルメットなどで顔の一部が隠れている場合でも被写体を追従できる。
オートフォーカス(AF)はファストハイブリッドAF(位相差検出方式/コントラスト検出方式)。被写体認識AFは、動画/静止画ともに人物、動物、鳥、昆虫、車、列車、飛行機に対応する。
測距エリアは前モデルよりも広い、イメージセンサー撮影領域の約78%(静止画時)に、最大693点の像面位相差AF点が高密度に配置されている。
ボディ外装は軽量で剛性の高いマグネシウム合金製。マルチインターフェースシューとダイヤルの突起を減らすことでフラットトップを実現し、携帯性・収納性・操作性を高めた。
外観塗装では新開発の「アイアンブラック塗装」を採用し、塗料成分・密度・触感のバランスを細かく設計することで、均一な密度感のあるざらつきを実現している。
ビューファインダーも搭載。前モデルではポップアップ式だったが、RX1R IIIでは固定式に変更された。約236万ドットの高精細XGA 有機EL(OLED)を採用した電子ビューファインダーとなっている。倍率は約0.70倍。
背面液晶は約236万ドットの3型タッチパネル。屋外撮影時の視認性に配慮した屋外晴天モードに加え、周囲の明るさに合わせ手動で調整するマニュアルモードにも対応している。なお角度調整機能は非搭載。
バッテリーは「NP-FW50」で、静止画撮影可能枚数は最大約300枚。連続動画撮影時間は約80分。USB Type-C端子を備え、USB Power DeliveryによるUSB給電に対応している。記録媒体はUHS-II対応のSDXCメモリーカード。
外形寸法は約113.3×87.5×67.9mm(幅×奥行き×高さ)、重さはバッテリー・カード込みで約498g。バッテリーやレンズキャップ、ショルダーストラップなどが付属するがUSBケーブルやACアダプターは非同梱。
アクセサリーのサムグリップ「TG-2」はマルチインターフェースシューに取り付けることで安定したホールド性と操作性を提供するもの。
ボディケース「LCS-RXL」は、装着することで傷や汚れから本体を保護できる。ケースを装着したままUSBケーブルの抜き差しやバッテリー、SDカードの交換、三脚への装着が可能。
レンズフード「LHP-1 J2」は軽量かつ強度の高いアルミ素材を採用したもので、レンズを衝撃や汚れから保護。バヨネット式で軽快かつ確実な装着が可能だという。
5000円キャッシュバックの発売記念キャンペーンも
発売を記念し、「RX1R III」本体とバッテリーパック「NP-FW50」の同時購入で5,000円がキャッシュバックされるキャンペーンも開催される。キャンペーンの購入期間は7月23日~10月14日、応募期間は8月8日10時~10月28日10時。
詳しくはキャンペーンページまで。