気になるグッズを衝動買い


【バックナンバーインデックス】


第22回:8年ぶりのビデオデッキ新調!
5倍モードの実力は? S-VHS「三菱 HV-SX200」


 AV製品はピンからキリまでいろいろありますが、いわゆるメインストリーム以外にはいろんなおもしろいアイテムがたくさんあります。ここでは思わず衝動買いしたくなるけど、冷静に考えるとどうかな~? と、気になる「モノ」に積極的なアタックを繰り広げていきます。

8年間よく働いてくれました

8年間のお勤めを終えた三菱「HV-F7」。愛いヤツでした

 「もうだめ~」。ついにというか、とうとうというか、8年間愛用してきたビデオデッキ「三菱 HV-F7」がご昇天なさいました。

 以前から録画中に突然停止するなど、かなりコンデションが悪かったのだけれども、ついに再生/録画開始から5秒程度で停止してしまう状態に。だめなのね、もう……。仕方ないからもう1台のデッキ使うか。

 もう1台のデッキ、シャープ「VC-HF430」は、「HV-F7」のヘッドが汚れて再生/録画ができなくなった時に「ご昇天」とカン違いして15,000円で買ってきたもの。たまにリワインダー代わりにする程度で、ほとんど使用していなかった。が、いざメインで使用してみると、なんとまあ使えねぇデッキだこと。

 「HV-F7」の操作に慣れていたのもあるが、まず操作性がよろしくない。本体にシャトルが付いているのだけれども、金属製でホールド感が悪いし、リモコンのボタン配置も好みに合わず、録画予約も煩雑に感じる。

 なによりもメカ動作の遅さが気にかかる。テープ挿入から5秒程度で再生してくれた「HV-F7」は優秀だったぞよ。その上、再生時はRFを自動的に「ビデオ」に切り替えてくれるため、再生中はTV側のチューナにバッチリ干渉。停止しても手動でないと戻らないし……。RF入力ユーザーのための配慮だとは思うが、買ったの3~4年前だよ、コンポジット端子ナシのTVなんて主流じゃないだろ~。

 ええと、つまりは素直に「新しく三菱のデッキを買え」ということなのですね。なんにすっかなぁ?


気になる「5倍モード」

 ということで、三菱のサイトでビデオデッキを調べてみる。あら、ラインナップがちょっと寂しいねぇ。

 まず、BSチューナ内蔵型は除外(衛星電波が入らないから……)。どうせなら安くなったS-VHS。D-VHSは安くても、まだ必要ない。という条件で探してみると、「HV-SX200」「HV-S200」の2機種のみとなった。

 ふむふむ、両方ともデジタル3次元Y/C分離、ノイズリダクションは付いていて、「HV-SX200」にはTBCなどを含めた「デジタルDCP II (Dynamic Color Process)」という高画質化回路もついている、と。なるほど、こっちが上級機なのね。

 その次に出くわしたのが「5倍モード」なる記述。は? 5倍モードっすか?

 「5倍モード」というのは120分テープに10時間録画できるモードで、要するに「3倍モードの長時間版」といっていいだろう。5倍モードか……気になるぜよ。でも、これ「HV-SX200」にしかついてないんだよね。

 「HV-SX200」の標準価格は50,000円と、ちょっと気軽には手を出せない価格。だけれども、通販サイトなどを調べてみると25,000円で売ってるところもあった。うわ、安ぅ! 自分が「HV-F7」買ったときは確か45,000円くらいしたのに。こんなに安いんなら「5倍モード」を試すためだけに買ってもいいなぁ。いや、もちろんデッキの性能にも期待しているのですが。

 ということで、近所のカメラ系量販店に出かけたところ、こちらの売価は31,800円。ん~? ちょっと高い? 標準価格に比べれば大幅ダウンだけれども、25,000円なんて売価を見た後だからなぁ。ここは秋葉原に出かけてみるか。

 ……しかし、秋葉原でも売価は似たようなレベル。25,000円で売っていると交渉しても「そちらで買われては?」と言われる始末。「3万円切るくらいで手を打つか」と思いつつ、もはや御徒町に近いところまで来てみると、店頭に「HV-SX200 26,500円」のPOPが目に付いた。これだ! ふ~、なんとかゲットしましたよ。


安っぽい外観だが、機能は十分?

 それでは、いざ開梱。店頭で見たときも感じたのだけれども、外観はどうにも安っぽい。前面パネルはブラック(ラメ入り)、カウルはシャンパンゴールドと、どうにもアンバランスだ。ま、前面パネルはブラックの方が部屋の機器とマッチしていいんだけどね。最近はブラックのデッキは全滅に近いから、前面だけでもブラックというのはある意味貴重かも。

 高級感を求める価格帯の製品でもないし、一時期の高級デッキにあったような開閉式前面パネルなんて、最近ではどのメーカーでもS-VHSデッキには採用していない。発売は2000年の7月だし、今の世を反映している作りと言えるでしょう。ま~、どう言い訳しようが安っぽいことには変わりないけど。

 外観はまあ、納得の上で買ったのでよろしいのだが、気になるのは機能面。Webのカタログでは仕様一覧が載ってなかったのよね……。

 入出力端子は、入力×3系統(うち前面×1系統)、出力×2系統で、全てにS端子を装備。2万円台で入手できるデッキにしては豊富だと感じる。数的には必要にして十分。特に出力2系統は便利そう。TVとビデオに同時出力できるのだからね。

 リモコンは、見たところずいぶん多機能。まず目に付くジョグシャトルでしょう、ジョグシャトル! シャトル付きの製品はたまに見かけるが、ジョグ付きとなるとトンと見かけない。昔は「HV-F7」の本体ジョグで、コマ送りしながら目当てのカットを探し、そのカットをお手本にしたイラストを描いたもの。なのでジョグシャトルが付いているのは大変にポイントが高いです。

 次いで気になるのが、開閉式になっているテンキー部。チャンネルを選択するテンキー部をパカっと開ける。すると、そこにメニュー、テープ取り出しなどの操作ボタンがある、という配置になっている。ううむ、テンキーと操作ボタンはどちらも頻繁に使用するので、開閉によるひと手間が、操作性にどこまで影響するか気になるところ。

 再生/停止などの基本操作ボタンは、ジョグシャトル部の上、テンキー部の下に配置。再生/停止/早送り/巻き戻しの4ボタンは大きく、頭出し(±)、録画ボタンなどは小さめ。押し間違えによる誤動作も防げそう。

 ふむ、確認できた事項についてはほぼ満足。3万も出さずにこれだけの機能のビデオデッキが手に入るとは良い世の中になったものだ。では、電源を入れてみますか。

  
設置した本体(中央)。ブラックパネルでほかの機器にも馴染む 本体背面。入力/出力×各2系統、プラス前面に入力×1系統を装備 同梱品一覧。S/コンポジットAV/アンテナケーブルと、リモコン

前面左のアップ。入力端子×1系統と、電源ボタンなどを配置 前面右のアップ。「デジタル放送」は入力端子のスルー/予約設定用ボタン


懇切丁寧な「わかり難い」マニュアル

 開梱したとき、最初に目に付いたのが「らくらく設定シート」なる冊子と、使用前の注意書き。「らくらく設定シート」は、地域ごとのチャンネル設定を簡単に行なう機能を解説したもの。なんでも最初に電源を入れた時、本体の「省エネ」ボタンを押し、「地域コード」を入力するだけで地域に合ったチャンネルが設定ができるそうな。ふむふむ、設定の簡便さに配慮しているわけですね。「やはりビデオデッキは家電なのだなぁ」と実感する機能ですなぁ。

 電源を入れると、早速「省エネ」ボタンが点滅しはじめた。とりあえず押してみましょうみましょう。ハイ、ぽちっとな。

 ボタンを押すと、「らくらく設定」という画面に。なんとわかりやすいネーミング。ここで「らくらく設定シート」裏面にある「地域コード」をテンキーで入力。決定はシャトルの右回転、と。次いで、NHK教育テレビの時報に合わせて内蔵時計の時刻を自動で合わせる機能「ジャストクロック」のために、教育テレビのチャンネル番号をジョグを回転させて設定。で、リモコンのメニューボタンを押す。終了。

 ふむ、コードの入力はテンキー、チャンネル設定はジョグと使い分けてるので少々手間取りましたが、所要時間は2分といったところ。これでVHF局のみならず、UHF局も設定できてしまいました。これは確かにラクですわ。

 「ほかの設定はどんなものがあるかいな?」とマニュアルを開いて約10分……。えーと、書いてあることがよくわからないのですが?

 「わかりやすく書こうとして、逆にわかり難くなる」事例というものは多々ありますが、このマニュアルもその一例という感じ。いや、非常に丁寧なのですよ、マニュアルの記述は。イラストを多用しての解説は大変わかりやすいのは認めます。しかし、全てを解説しようとしすぎていて、記述が膨大になり、どこを読めばいいのかわからんのですわ。

同梱のマニュアル類。マニュアルは「わら半紙」ライクな薄い紙 外箱にも接続図が。微に入り細を穿つ親切さ


5倍モードの実力は?

 まあ、その他の機能はとりあえず脇に置くとして、目玉機能の「5倍モード」を試してみなくてはなるまい。

 今回は編集部で用意したDV素材を録画した映像を、MPEG-2ファイルで公開しましょう。TV録画を想定して、DVデッキからRFで入力を受けて録画。S/ノーマル(ハイグレード)テープの各録画モードのファイルを用意してあるので、ご参考に。

■□■ 各モードの録画映像 ■□■
【MPEG-2】各ファイル約7.3MB(11秒)
720×480ドット/ビットレート8Mbps
S-VHS/標準
svhs_sp.mpg
S-VHS/3倍
svhs_3.mpg
S-VHS/5倍
svhs_5.mpg
VHS/標準
vhs_sp.mpg
VHS/3倍
vhs_3.mpg
VHS/5倍
vhs_5.mpg
 DVカメラ「ビクター GR-DVP3」で撮影した画像を素材に、DVデッキ「ソニー WV-DR5」で再生し内蔵のRFコンバータで2chのTV信号として出力。それを「HV-SX200」で受信して録画した。

 MPEG-2キャプチャは、MPEG-2エンコーダボード「カノープス MTV-1000」へS端子接続で行なった

MPEG-2の再生環境はビデオカードや、ドライバ、OS、再生ソフトによって異なるため、掲載したMPEG-2画像の再生の保証はいたしかねます。また、編集部では再生環境についての個別のご質問にはお答えいたしかねますのでご了承下さい。

 MPEG-2映像では違いがわかりにくいけれども、5倍モードの印象は、「ノーマルデッキの3倍モードより多少劣るかな?」と感じる程度。解像度はかなり低下するものの、意外と悪くない。

 ただし、動きの激しいシーンでは特に色にじみ、輪郭のブレが目立つ。静止シーンでも、ベタな背景にはカラーノイズが乗るなど、さすがに「高画質」とは言いがたいし、音声にもホワイトノイズが乗っている。が、決して見られない画質ではない。

 下の写真は、映像の一部を切り出したものだが、左端の看板のにじみにご注目。にじみの度合いはこの程度で、拡大した静止画でこそ目立つものの、動画であれば「こんなものか」で許容できる範囲だと思う。

 保存用に使いたいとは思わないが、「留守録しておいて、見たいだけ」という番組であれば充分。5倍モードの意義は「留守録」にあるかと。120分テープで10時間も入れば、ま、デッキに1本入れっぱなしにして、何度も録画するというユースには最適かと。

 標準録画は今までのノーマルVHSの感覚から思うと明らかに高画質で、ハイグレードテープにS録画するETモード録画の画質も、多少ノイズ感があるだけで、一見しただけでは違いはわずか。3/5倍は標準と比較するとガクンと画質が落ちて、3倍では色ムラ、5倍では色ムラに加えて輪郭のブレ、カラーノイズが感じられるものの、ノーマルVHSの3倍程度に高画質。いやいや、なかなかよい買い物をしたと思います。

  
S-VHS/標準 S-VHS/3倍 S-VHS/5倍

ノーマル/標準 ノーマル/3倍 ノーマル/5倍


昔撮ったビデオもキレイ、だけれども……

 5倍モードにも惹かれたけれども、デジタル3次元Y/C分離、ノイズリダクション、TBCなどの高画質化回路も購入の決め手となった機能。今まででノーマルVHSで録画したテープもキレイにみたいものね。さて、そのデキはいかがなものか?

 手始めに、ノーマル標準録画した映画「パルプフィクション」を見る。おお、すごくキレイじゃないですか。「VC-HF430」では多く感じられたジッタ、カラーノイズなどがすっきり解消。解像度も上がっていて、輪郭もシャープに見える。

 3倍モード録画したドラマ「ツインピークス」では、自動トラッキングでは合わず、手動で合わせても画面上部にわずかブレが出てしまったが、それ以外のジッタはほとんどなく、解像度も上がって画質は大幅に向上。多少のカラーノイズ、色ムラを感じるものの、快適に視聴できた。ただし、音声にホワイトノイズが乗っているのがマイナスポイント。

 いやあ、これはすごい効果だわ。DVDとまではいかないが、コンポジット接続のLDよりは高画質に感じる。これが8年間の技術の差なのですね。

 ところが、10年以上前に録画したカビ付きテープを再生したところ、あらら、トラッキングすら合わず、映像が乱れる乱れる……。5秒ほどでブルースクリーンになり、「ヘッドのクリーニング時期です」との表示が現われた。ううむ、再生ヘッドがセンシティブなのね。改めて使用前の注意書きを見ると、そこには「カビの生えたテープは使わないでください」という文字がありました。……駄目じゃん。

 ヤバイ、「見ないけれども保存する病」を患っている自分の手持ちテープはカビだらけ。特にソニーの「V」シリーズテープは、8割がNG。「HV-F7」、「VC-HF430」では何とか再生できたんだけどなぁ……。「見ないなら捨てればよい」という考えもあるけれども、資料的価値のある番組(NHKスペシャルの「生命」とか)のテープは捨てられんっすよ。

 ほかの古いテープでも試したところ、レンタル店で買った映画ビデオ「惑星ソラリス」でも所々で「ヘッドのクリーニング時期です」表示が出た。ん~、高画質化のためにヘッドの感度を上げているのでしょうか? 「VC-HF430」とはお別れ、と思っていたけれども、これではちょっと手放せないかな。


操作性はほぼ満足。メカ動作も速い

 画質に次いで気になるのが操作性。再生中にいろいろ操作してみたところ、やはりシャトルがリモコンに付いているのは便利。再生中のサーチが快適に行なえました。ジョグは一時停止でのコマ送り以外には使わないけれども、手元で操作できるのはやはり快適。

 メカの動作も軽快で、マウントから再生までの時間は約5秒。「三菱電機のメカはバケモノか!」と、遅い「VC-GF430」の不満を一気に解消してくれました。早送り/巻き戻しの立ち上がりに3秒ほどかかってしまうのが少々気になるけれども、動作してしまえば非常に高速で、120分テープを約43秒で巻き戻してくれる。いいわぁ、三菱電機!

 リモコンでの不満点は、やはり開閉式のテンキー部で、「メニュー」や「標準/3倍/5倍」ボタンなど、よく使うボタンがテンキーの下になっているのが痛い。が、右手で持てば親指1本で開閉可能で、手間もわずか。これは慣れてしまえば気にならないと思います。

 予約の操作性を確かめるべく、NHKで深夜に放送する「アッテンボローの鳥の世界」を予約してみる。リモコンに液晶がついていて、Gコードや、チャンネル、日時を手元で確認しながら入力できるのは非常に便利だと感じる。もちろん、TVで確認しながらの予約も可能。けど、リモコンで入力できるため、「予約できているかの確認」程度にしか使わないかな。それくらいリモコンでの予約は快適でした。

 さて、「鳥の世界」の放送翌日。2本連続放送だったので、「インデックスを追加しておくか」と、再生中に「録画」ボタンを押したところ、反応なし。あれ? 「HV-F7」はこれで追加できるんですけど? マニュアルにも「録画」でOKとあるように思ったが?

 で、「お客さま相談センター」に電話して聞いてみたのだけれども、「再生中のインデックスの追加機能はコスト削減のために省いています」とのお答えをいただきました。出来るものだと思い込んでいたので気づきませんでしたが、マニュアルをよくよく読んでみると、たしかに「録画中のみ」の記述がありました。ギャッフン。便利だったのにな……。

 しかし、操作での不満点は、このインデックス追加未対応と、リモコンの開閉、早送り/巻き戻しの立ち上がりが微妙に遅い、の3点だけ。「VC-HF430」に比べればとても快適に操作できます。いやぁ、やはり8年も付き合ってると他メーカーのデッキには馴染めないものですなぁ。

  
リモコン。シャトルは片手のホールド時でも操作可能 リモコン上部のアップ。テンキーの下には設定用のボタンを配置 発光部。LEDむき出しだが受光範囲は広く、±20°程度


画質は大満足。だが、コスト削減のしわ寄せも

 ところで、この「HV-SX200」ってチューナが弱いのですね。自分のアパートはマンションに囲まれているため受信状態はよろしくないのだけれども、TVのチューナで視聴する限り、NHKはフツーに映ります。

 しかし、Sテープに標準録画したNHK「アッテンボローの鳥の世界」を再生したところ、あれぇ? カラーノイズがぶつぶつと……。ヘッドフォンで音を聞いたところ、ホワイトノイズがうっすらと……。「鳥の世界」はフィルムソースなので、「もしかしたらソースの問題か?」と思い、停止させてNHKの受信状態を確認。あら、ビデオソースのニュース番組でも症状は同じですよ。いや、我慢できない範囲ではないのですがね、「NHK大好き」な自分にはとても気になります。

 もっとも、受信状態の良いフジテレビでは、カラーノイズ、ホワイトノイズともに感じられなかったので、受信状態が良好なユーザーならば問題はないと思わます。

 チューナのほかにも、3/5倍モードでの再生時には音声にホワイトノイズが乗り、「HV-F7」では可能だったインデックス追加機能が省かれているなど、「重要でない(と思われる)部分を削ってコスト削減」な印象を所々で受けました。

 しかし、標準モードについては大満足の高画質。3/5倍モードでも、音声のホワイトノイズ以外は気にかかる点は無い。3万円程度で購入できるデッキと思えばかなり優秀でしょう。操作性も良好で、5倍モードで長時間録画するもよし、昔録画したテープを再生するもよし。コストパフォーマンスは非常に高いと思います。

□三菱電機のホームページ
http://www.melco.co.jp/
□製品情報
http://www.melco.co.jp/service/vtr1/sx200.html

(2001年7月17日)

[fujiwa-y@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部内AV Watch担当 av-watch@impress.co.jp

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