■ 音質はアクセサリで、定位はセッティングで
こだわっているアクセサリの1位は45%(251人)で「スピーカーケーブル」となった。2位は「映像ケーブル」が38%(210人)で続いている。理由としては、「手軽に取り替えられる」、「低価格から超高級品まで種類が多い」、「販売店が多い」などの意見が多い。
こだわりの度合いでは、「付属のケーブルを使っていたが、試しに1mあたり数百円の低価格ケーブルに替えたところ、音が激変して驚いた」というものから、「色々なケーブルを試しすぎてよくわからなくなったので、今は何もしていない」というものまで、幅広い体験談が寄せられた。
3位は30%(170人)で「電源タップ」、4位は26%(144人)「電源ケーブル」と、電源まわりが続く。「電源コンセント」にこだわる人も19%(109人)と多い。ご意見の中でも電源による音質の違いを実感した声は多く、「機器のクラスが上がったようだ」、「全然信じない友人のアンプとプレーヤーの電源ケーブルを変更したら、音が激変したので思わず勝利宣言した」という体験談も寄せられた。
しかし、「普通の人には理解されないのが残念」という声や、「ケーブルやタップ類による音質変化は未だに半信半疑」、「ケーブルや電源類は気休め。機器の価格に合わせてある程度お金をかけているが、違いを感じたことは一度もない」という意見もあった。
■ コストパフォーマンスが重要
問1では、様々なアクセサリにこだわり、音質や画質を改善しようという動きが多く見られた。しかし、問2の「AV機器の音や絵に不満があった場合、何から改善するか?」という質問では、 「機器のセッティングで改善を試みる」が44%(247人)で1位、次いで「機器の買い替え、アップグレードを検討する」が25%(138人)で2位となり、「アクセサリで改善する」と答えた人は18%の102人に留まっている。
理由の中で最も多いのは「値段」で、「使われてる材料を考えると首を傾げたくなる」、「確かに効果はあるが、値段相応の効果なのかと考えてしまう」、「アクセサリに数万円を支払うのなら、機器のアップグレードを検討する」という声が目立った。
なお、アクセサリで改善するポイントについては、「定位はセッティングで、音質はアクセサリで調節する」という意見が多かった。
■ ルームアコースティックへの関心は今ひとつ
アクセサリに比べ、音楽を聴いている部屋自体の対策はあまり一般的ではないようだ。部屋の音響対策を「何もしていない」と答えた人は66%の366人にのぼる。「音響に注意してカーテンやカーペット、机などの家具を配置した」という人も28%の155人と少なく、吸音材などを置いて音響を調節している人は、わずか8%の48人となった。
また、CDやDVDのディスクに細工をした人の数も少なく、「したことがない」と答えた人は79%の435人。設問の中では比較的認知度の高い「ペンで色を塗った」、「スタビライザーなどを載せた」、「ディスクを消滋した」などを実践した人は多い。なお、ディスクの上にスタビライザーなどを載せるプレーヤーは、一部のメーカー製高級プレーヤーでも採用されている機構だ。
なお、頂いた意見では、こうした細工について「オカルトめいているので嫌い」という否定派と、「そこが面白い」という賛成派が、綺麗にわかれる結果となった。
|