■ 設置性チェック
外見は天板に若干の曲面をあしらってはいるが、データプロジェクタのような面持ち。それもそのはず、筐体デザインは三菱電機のデータプロジェクタ「LVP-XD4x0」シリーズと共用しているようだ。中央に投射レンズを配し、その左右に吸気スリットと排気スリットを設けている。 本体サイズは310×245×100mm(幅×奥行き×高さ)。最近の液晶ホームシアター機と比較するとかなり小さい。 本体も小さければ、重量も約3.0kgと軽い。移動は簡単なので、見たいときだけ出して使うというカジュアルユースも十分可能だ。 もちろん常設設置にも対応しており、純正オプションとして天吊り金具もラインナップされている。天吊り金具は壁側固定用金具の「天井取り付け金具ベースBR-1」(28,875円)と本体固定用金具の「天井用取り付けアダプタBR-HC900JS」(26,250円)がそれぞれ別売り扱いとなっている点に注意したい。
投射レンズはマニュアルフォーカス式の1.2倍ズームレンズ。100インチ(16:9)の最短投射距離はズームワイド端で3.6m。最近の液晶エントリー機と比べれば長めだが、6~8畳クラスの部屋であれば、問題なく100インチ投射が行なえるはずだ。一方、100インチ(16:9)の最長投射距離はズームテレ端で4.4m。12畳クラスの部屋でもなんとか部屋の最後尾付近に常設できるだろう。 むしろ気をつけなければならないのは投射仰角だ。LVP-HC3000は最近の機種としては珍しく、投射映像をかなり上に打ち上げて投射する。具体的にいうと水平台置き設置にて100インチ投射を行なうと、ズーム倍率に関係なく、レンズ中心位置よりも映像の下辺が42cmも上に出力される。 つまり台置き設置時は、かなり背の低い台に設置する必要があるということ。背の低いリビングテーブルでカジュアルに設置したい人には向いていると言える。 気をつけなければならないのは天吊り設置時で、天井付近の高い位置に設置しても100インチの場合、映像は天井位置から42cm下に出てしまうので、スクリーンはかなり低めに設置しなくてはならない。「疑似天吊り設置(オンシェルフ設置)」も、本体サイズ的には問題ないが、この投射仰角が難しい要素として響いてきそうだ。 なお、LVP-HC3000には、レンズシフト機能はないので、設置シミュレーションは入念にしなければならない。
光源ランプは200Wの超高圧水銀系。最近の液晶機と比べるとやや高出力タイプが採択されている。ただし、交換ランプ「VLT-HC910LP」の価格は29,400円で、最近の液晶機と横並び。ランニングコストは安いといっていいだろう。ランプ寿命はカタログ値などでは公称3,000時間とうたわれているが、これは低輝度モードの「低モード」時の値で、高輝度モードである「標準モード」時の値は公称2,000時間となっており、液晶競合機とほぼ同じ。 ランプ出力が200Wと高出力なのにもかかわらず、騒音は非常に小さく抑えられている。ランプ「低モード」で公称26dB、実際に非常に静かだ。本体に50cm未満に近づかなければ動作音が聞こえないほど。高輝度な「標準モード」においても、プレイステーション 2(SCPH-30000モデル、以下PS2)よりも静かであった。 光漏れはレンズ正面向かって左側の排気スリット側からかなりある。投射映像の画面外、右上方向に三日月型の光漏れの筋が投射されてしまうほどで、データプロジェクタ筐体流用のツケが回ってきているという感じだろうか。ランプモードを「低モード」にすると幾分、低減されるが、完全遮光環境下で「標準モード」で見ると結構気になる。なお、解決策は意外にも簡単で、この問題のスリットの正面の、エアフローを邪魔しない程度離した位置に板や本などを置くだけでOK。とはいえ、かなり後ろ向きな解決策なので次期モデルでは対策を期待したい。
■ 接続性チェック
デジタルビデオ接続端子としてHDMI入力を1系統実装する。端子周辺は比較的広くスペースが空いているのでHDMI-DVI変換アダプタなども無理なく装着できる。 アナログビデオ系はコンポーネントビデオ入力、Sビデオ、コンポジットビデオ入力が各1系統ずつ。D入力端子は実装されていない。 PC入力はアナログRGB入力が1系統。DVI入力は搭載されていないが、市販のHDMI-DVI変換アダプタを用いることで実質的にはDVI接続は可能となっている(後述)。 TRIGGER端子は、LVP-HC3000稼働中に12V出力を行なうもので、電動スクリーンなどとの連動動作を図るために活用する。
■ 操作性チェック
リモコンは小さいながらも、全ボタンが自照式でオレンジ色に発光するデザイン。下部にはくぼみがあり、ここに人差し指を添えると丁度親指が十字キーに添えられるようになっている。 形状はビクターのDLA-HD2Kに採用されたものと酷似しており、他機種でも同系統のリモコンをよく見かける。DLA-HD2Kのリモコンでは[LIGHT]ボタンで発光が出来たが、LVP-HC3000のリモコンではこのボタンがない。その代わり、どのボタンを押してもバックライトが光るようになっている。実際の活用では、既に稼働中状態では機能を果たさない、[電源オン]ボタンが実質的にバックライト点灯用として活用されることになるだろう。ただ、実際に使ってみると暗闇でリモコンを捜すのは結構難しく、蓄光式のバックライト点灯用の専用ボタンは欲しかった。 電源オンからLVP-HC3000のロゴが出るまでが14.9秒(実測)、そしてHDMI入力からの映像が実際に投影されるまでが36.9秒(実測)という結果であった。最近の機種としてはやや遅めの起動時間といえる。 入力切り替えは、リモコンの上部にレイアウトされた各入力に対応した個別ボタンを押すことでダイレクトに切り替えることが可能。使い込んでいくと使用頻度が高くなる入力切り替えをこうした操作系にしているのは好感触だ。
切り替え所要時間はHDMI→Sビデオで約5.0秒(実測)、Sビデオ→コンポーネントビデオで約5.0秒(実測)と最近の機種としてはかなり遅い。個別ボタンでダイレクトに切り替えられるのが救いといったところ。 入力切り替えと並んで使用頻度の高いアスペクト比切り替えは[ASPECT]ボタンにて順送り式に行なう方式。切り替え所要時間はほぼゼロ秒で操作を行った瞬間に切り替わるので小気味良い。 リモコン中央付近の十字キーは、メニュー操作を行なうもの。[MENU]ボタンを押してメニューを呼び出し、十字キーで項目を選び、十字キー中央の[ENTER]キーで選択という操作系になっている。メニューを開いていると、閉じるまで入力切り替えなどの、専用の機能ボタン操作を全く受け付けないという操作系がやや取っつきにくい。たとえばメニュー階層を潜ってしまうと、階層を上がりきってメニューそのものを閉じきるまで入力切り替えやアスペクト切り替えが出来ないという事態が起こる。これは改善を望みたい。 メニューは「画質」、「設置」、「オプション」、「信号設定」の4つのカテゴリから下階層の設定項目を選んでいく構成。 カテゴリを左右キーで選び、[ENTER]キー、あるいは下キーでそのメニュー階層を開く操作になる。カーソルで設定項目を選択している状態で左右キーを押すと設定値が変更できるという直感的な操作系でわかりやすいものだが難もある。最下段の設定項目を選ぶためには下キーを押し続けなければならない。また、逆に最上段で上キーを押すことで、逆回り移動が出来ることを連想させるが、本機ではそうなってはおらず、最上段で上キーを押すと、その階層メニューを閉じる操作になってしまう。この操作設計には少々ストレスが溜まる。
ユーザーが調整可能な画調パラメータは「ガンマモード」、「コントラスト」、「ブライトネス」、「色温度」、「色の濃さ」、「色合い」、「シャープネス」など。 ガンマモードはLVP-HC3000にとっての実質的なプリセット画調モードの選択に相当する(後述)。ユーザー自身がガンマカーブの補正をすることも可能で、その際には暗部、中部、明部の3区域に分けられた階調に対してそれぞれ出力スケールを設定できるようになっている。かなり大まかな、しかも数値だけによる設定方法だが、単純明快な分、設定は行ないやすい。 色温度は5,900K/6,500K/9,500Kといったプリセット値の他にユーザー設定モードも用意されている。これはコントラストバランスとブライトネスのオフセットをRGB単位で設定できるもので、ユーザー任意のホワイトバランスを作り出すことが出来る。個人的には標準の6,500Kがベストという気はするが、より突き詰めた設定を行ないたいという向きには威力を発揮することだろう。
ところで、前述したように、LVP-HC3000では「これが用途別のプリセット画調モードです」という形のものは用意されてはいない。しかし作り込んだ画調を保存しておく、ユーザーメモリ(AVメモリー)が用意されており、各入力系統ごとに3個まで記録させることが可能となっている。3つのAVメモリーの切り替えはリモコン上の[M1][M2][M3]ボタンにて行なえるようになっており、切り替え所要時間はほぼゼロ秒。押した瞬間に切り替わるようになっている。 「コントラスト」、「ブライトネス」、「色温度」、「ガンマモード」、「シャープネス」といった基本画調パラメータは、メニュー階層に潜らなくとも、ダイレクト調整できるようにリモコンに対応する個別の調整呼び出しボタンがレイアウトされている。呼び出した1行メニューで調整が出来るので、階層メニューを開いて調整するよりも、広い面積の投射映像を見ながら調整できる。ただし、選択中のAVメモリーの設定値を直接書き換えることに相当するので取り消しが効かない。使用にはそれなりの覚悟(?)が必要だ。 この他、階層メニューからはアクセスできない、リモコンからの設定専用の調整項目が2点あるので触れておこう。 1つは電動アイリス(絞り)の設定だ。 LVP-HC3000には、投射レンズの絞りを変更できる仕組みが搭載されており、「開放(アイリス無し)」あるいは「最大絞り(アイリスあり)」の2段階の調整が行なえる。この切り替えを行うのがリモコン上の[IRIS]ボタン。順送り式に開閉を切り替えるがその所要時間は実測で約6.0秒と結構長い。なお、アイリス設定状態はAVメモリとは独立した形で管理される。映像ソースごとに切り替えるというよりは、自分はLVP-HC3000をこう使うと決めた上で設定すべき、ということだ。 二つ目は「台形(キーストーン)補正」だ。これもリモコンからの専用設定項目となっている。デジタル次元の画像加工方式の台形補正なので補正角が大きくすればするほど画質は劣化する。非常用、あるいはプレゼン用といった感じで活用すべきで常設設置で使うものではない。
■ 画質チェック
LVP-HC3000の映像エンジンのコアには、ホームシアター向け単板式DLPプロジェクタとしては業界初の0.65型、WXGA(1,280×768ドット)解像度のDMDパネルを採用する。ホームシアター向けDLPプロジェクタは1,280×720ドット解像度のモデルが大半という中、LVP-HC3000は1,280×768ドット解像度を採用している。 1,280×768ドットは画素数の縦横比が16:9ではなく15:9。となれば「長方画素系なのか」かと心配するかもしれないので細かく触れておこう。 結論から言えば、ちゃんと正方画素系を採用しており、そのため1,280×768ドットのフルパネル解像度で表示したときは画素数のアスペクト比、表示画面のアスペクト比はともに15:9となる。 一般的な16:9ソースに対しては、この1,280×768ドットパネルのうちの1,280×720ドット領域を使って表示するので映像がゆがむことはない。なお、逆に4:3ソースを入れたときには1,024×768ドット領域を使用する。 この動作は、なんといってもPCユーザーにうれしいだろう。1,280×720ドット機では、一般的なPC解像度であるXGA(1,024×768ドット)画面は960×720ドットでの圧縮表示となってしまうのに対し、VPL-HC3000では、これを圧縮せずに1,024×768ドットとしてフル表示できるからだ。 なお、臨機応変に1,024×768ドットと1,280×720ドットの画面を使い分けたいというユーザーは「オプション」メニューの「スクリーンサイズ」を「15:9」に設定する必要がある。 また、LVP-HC3000を完全に1,280×720ドット機として48ドット分を完全に未表示として使用することもでき、この場合には「スクリーンサイズ」を「16:9」と設定すればいい。この縦48ドットの範囲で映像をシフトすることも可能だ。 このあたりの両刀遣い的なモードの使い分けはLVP-HC3000ならではのものとなる。 表示画素形状はほぼ完全な正方形で、画素を縦横に区切る格子線も非常に細く、100インチ程度の画面では単色の面表現においても粒状感はほとんどなく美しい。 色収差による色ズレは最低限で全く気にならない。フォーカスも中央から画面周辺対しても均一でフォーカス斑は最低限に抑えられている。レンズシフトを切り捨てた上での投射系最適化の恩恵なのか、画素描写力は、同価格帯の液晶普及機よりも“上”という印象を受けた。 公称最大輝度は1,000ANSIルーメン。これはアイリス開放+ランプは高輝度な「標準モード」での値。ニュース番組やスポーツ中継等であれば日中でも軽くカーテンを引いた程度で内容をテレビ的に楽しむこともできそうだ。 なお、ランプを低輝度な「低モード」として、アイリスを絞りきると公称輝度は400ANSIルーメンまで落ちる。この状態になるとさすがに完全遮光しないと映像の視聴は難しい。また、ランプ「低モード」は明部のダイナミックレンジがかなり乏しくなるので個人的にはお勧めしない。 ランプは「標準モード」固定、好みや環境に合わせてアイリスのオン/オフをするというのが基本使用スタイルになるかと思う。 公称コントラストはアイリス開放+ランプ「標準モード」で2,700:1、アイリス絞りきり+ランプ「低モード」で4,000:1となっている。LVP-HC3000は、最近の液晶機でトレンドとなっている動的なランプ駆動や映像連動絞り機構を持たないので、このコントラストはネイティブな値だ。LVP-HC3000の映像パネルのDMDにはDarkChip2技術が適用されており、従来のDMDよりも迷光が抑えられ、“素の状態”でもコントラスト性能が高い。2,700:1は小細工無しで2,700:1なのだ。 実際、ランプが「標準モード」+アイリス開放の最大輝度モードでも、液晶機を凌ぐコントラスト感で、黒の沈み込みが凄い。映像中の漆黒の部分が、投射域外の暗さとほとんど変わらないレベルなのだ。パリっとしたクリスピー感重視の画作りが好きな人ならば、LVP-HC3000の映像は、かなり琴線に触れるのではないだろうか。 LVP-HC3000では6セグメント4倍速カラーホイールを採用。最近の中堅単板式DLPホームシアター機では標準採用されているものだ。時分割でフルカラー表現および階調表現を行う単板式DLPプロジェクターにおいて、最も気になる(チェックすべき)のは階調表現能力だ。 単板式DLPが最も苦手としている暗部の階調表現だが、これは非常にがんばっていると感じた。画面の近くに寄るとさすがにディザリングノイズ的なざわつきが目につくが、2~3m離れるとこれがほとんどわからなくなる。画面全体が暗いシーンであっても、その暗い中での陰影もしっかり描写されており、単板式DLPであることをうっかり忘れてしまいそうなほどだ。このあたりのチューニングはかなり上手く行なわれていると思う。 ただ、中明部付近のグラデーションでは二次輪郭に近いようなバンドが微妙に見えることがあった。実写映像ではほとんど気がつかないかもしれないが、CGやアニメ系などの面表現でのグラデーションにおいてうっすらとした境界線のようなものを感じることがあるのだ。こうした色グラデーションの滑らかさはやはり液晶機の方にまだ軍配が上がる。 発色は超高圧水銀系ランプの割にはバランスよくまとめられている。ランプ特性の関係か、純色の赤がごくわずかに朱色に振られている印象があるが、青や緑のその他の純色系には鮮烈だ。 肌色の発色は、超高圧水銀系ランプにありがちな黄緑感もなく、自然な肌の質感が表現できている。過度な赤み付加もなく、肌の陰影やハイライトの出方にもリアリティがある。 色ディテール表現力はかなり優秀で、人肌の微妙な凹凸や髪の毛の陰影などもはっきりと描き出せており、パネル解像度を最大限に活かしている手応えを得られる。 単板式DLPプロジェクタといえば、もうひとつ気になるのが「色割れ(カラーブレーキング)」が見えるのか、ということだろう。 単板式DLPプロジェクタの場合、DMDチップは単位時間あたり単色映像しか表示しておらず、人それらが間の脳側で時間積分されて初めてフルカラーとして知覚される。映像の中で視線を動かしたときや映像中の動くものを目で追ったりすると、この時間積分式のフルカラー知覚が人によっては正しく行なわれず変に見えてしまう。これが「色割れ」と呼ばれる現象なのだ。 LVP-HC3000では、カラーホイールの性能の向上とDLPシステムの本家本元であるTIの新DMD駆動チップDDP3020が映像プロセッサの採用による連携効果もあって、画面内で視線を大きく移さない限りはかなり色割れを感じくくなっている。皆無ではないがうまく低減されている。 LVP-HC3000に搭載されている特殊な高画質化ロジック「Brilliant Color」についても触れておこう。 LVP-HC3000内のDDP3020映像プロセッサはDMD駆動レベルで色再現性を向上する特殊な駆動モードが搭載されており、これによって出力されるフルカラー体系を「Brilliant color」と呼んでいる。 「Brilliant color」は「画質」メニューにてオン/オフができ、実際にオンにしてみると中明色のダイナミックレンジが向上したような効果が得られるが、色の分解能そのものにはそれほど変化がなく、前述した二次輪郭はやはり時折感じることがある。色の出方の好みに応じて使うと言った感じになるだろうか。
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■ まとめ まさにLVP-HC3000は、2006年の液晶普及機のトレンドのアンチテーゼの塊のようなモデルといえる。 動的ランプ輝度制御や動的ガンマ制御による、コントラスト値スペック戦争の様相を呈してしまった液晶普及機を尻目に、デバイスの素性を活かしたネイティブコントラストで勝負するLVP-HC3000の姿は潔い。アイリス機構を活用しなくても、実際、そのフレーム単位のコントラスト性能は液晶競合機よりも、LVP-HC3000が上をいっている。個人的には、このアイリス機構の必要性は感じなかったのだが、オンにすればさらにネイティヴコントラスト4,000:1が獲得できるというのは、液晶普及機に対しての強い競争力となる。 結局、今年の液晶普及機にも残っていた縦縞問題は、DLP方式のLVP-HC3000には全くない。画素を支柱で支えるというDMDの構造特性から、液晶画素のように画素周辺の回路の影が出ないため、液晶普及機では目立つ画素間の格子線もLVP-HC3000では最低限だ。 そして、レンズシフト機能をバッサリあきらめたLVP-HC3000は、投射光学系の最適化の恩恵を最大限に受けているために、フォーカス斑や色収差も最低限で画素描画の鮮明度も普及液晶機の上を行く。これも今年の普及液晶機にはなかった魅力だろう。 設置性にクセがあり、色深度に若干の不安を感じる部分もあったり、カラーブレーキングもなくなったわけではない。色表現の軟らかさは液晶の方が依然として上だ。 しかし、良くも悪くも液晶普及機とは異なったベクトルをはっきりと感じることができ、液晶機から乗り換えてみたいと考えるユーザーには高い訴求力を発揮しそうである。
□三菱電機のホームページ (2006年1月12日) [Reported by トライゼット西川善司]
AV Watch編集部 |
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