ニュース
JVCケンウッド、LCOS搭載「ニアアイ ディスプレイ」や、運転支援映像などを展示
（2014/9/8 00:00）
ドイツ・ベルリンで9月5日～9月10日(現地時間)に行なわれている国際コンシューマ・エレクトロニクス展「IFA 2014」から、頭部に装着する「ニアアイ ディスプレイ(仮称)」や、運転支援システム「i-ADAS」などを出展していたJVCケンウッドのブースをレポートする。
ヘッドマウントになった“ニアアイ ディスプレイ”
超小型のLCOS(反射型液晶)プロジェクタを用いたウェアラブルディスプレイ「ニアアイ ディスプレイ(仮称)」を、1月に米国で行なわれた「2014 CES」に引き続き展示。CESではメガネに搭載した形だったが、IFAの展示では、ヘッドバンドを用いた頭部装着型になって登場。これは、長時間でも負担が少なく利用できることなどを考慮したものだという。映像の傾き補正機能も搭載している。
前回は「車のメカニックがピット作業をしながら必要な情報を確認する」といった使い方を中心に紹介していたが、今回は倉庫など物流の現場で必要なものをピッキングする」といった利用も紹介している。ピッキングに必要なリストや、マップなどをディスプレイに表示することで、両手を塞がず必要な作業に専念できる。なお、同社の山形工場でテスト運用が行なわれており、その結果も反映しつつ、商品化を目指している。
表示画面のサイズは従来の(1m先に)12型から、18型へ拡大した。解像度は変更無く、1,280×720ドット。前方の映像などを映し出す際のカメラはフルHDで、今回の試作機ではヘッドバンドからマグネットで着脱可能になった。これにより、通常の前方撮影だけでなく、カメラを手に持って必要なアングルから撮影することもできる。
運転支援システム「i-ADAS」も、CESに引き続き出展。前方や左右の映像をカメラで撮影し、サイドミラーなどを不要にしつつ、ドライバーが安全確認のために見たい映像や情報などを確認しやすくするもの。
1月のCESでの展示では中央のディスプレイがプロジェクタ投写だったが、今回は液晶ディスプレイ(12.1型/1,124×475ドット)表示に変更。前方が暗い時の映像なども見やすくなった。実際の風景にARで道路標示などに重ね合わせられるヘッドアップディスプレイも備え、7.5m先に50型映像として表示できる。助手席側には、前方に映像が浮かび上がるような形でエンタメコンテンツなどを楽しめる投写型ディスプレイも装備する。
カーナビ関連では、従来はJVCとケンウッド両ブランドが分かれた展示となっていたが、今回は「デジタルラジオ(DAB+)」や、「スマホ連携」といったテーマごとに両ブランドの製品を並べて案内するという形式になっており、用途に合わせて選びやすい構成になっている。今後は、アップルの「CarPlay」や、Googleの「Android Auto」といった最新技術にも素早く対応していくという。
タフネスEverioやスポーツイヤフォン、重低音オーディオなど
JVCブランド製品では、「防塵」、「防水」、「耐衝撃」、「耐低温」のタフネス性能“クアッドプルーフ”を搭載したビデオカメラ「Everio」や、Lightning端子のiPhone/iPodクレードルを備えた重低音オーディオシステム「BOOM BLASTER」、重低音を強化したヘッドフォンの「XXシリーズ」などを展示している。
新モデルとしては、スポーツ向けイヤフォンの「HA-ETR40」(39.95ユーロ)と「HA-ETX30」(29.95ユーロ)を展示。いずれも防水対応で、HA-ETR40は1キーのリモコンマイク付き。「HA-SR185W」(24.95ユーロ)は、リモコンマイクも備えたコンパクトなヘッドフォン。
