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シーラス、Lightning接続のヘッドセット開発用リファレンスキット

 シーラス・ロジックは6月29日(現地時間)、iPhoneなどのLightning端子に直接接続できるヘッドセットの開発を支援する、OEMメーカー向けリファレンスプラットフォームを発表した。AppleのMFiプログラムに基づくもので、名称は「MFi Headset Development Kit」。

「MFi Headset Development Kit」

 Lightning接続により、従来のアナログヘッドセットと比べて高音質なオーディオ出力が可能。iOSアプリと連携させてパーソナライズされたイコライザ設定を使うなど、よりカスタム化されたオーディオ体験をユーザーに提供できるという。

 このリファレンスプラットフォームを活用し、Lightning対応ヘッドセットや対応するiOSアプリの迅速な開発やMFi取得が可能とする。ヘッドセットのデザインについては「イヤフォン型からオーバーイヤー・ヘッドホン型まで、すべてのヘッドセットフォームファクタに適応することができる」としている。

 キットでは、同社のオーディオコーデック「CS42L42」を採用。24bit対応のDAC(ダイナミックレンジ:114dB)や、低ノイズのマイクバイアスジェネレーターを備えたADC(同114dB)を備えている。出力は35mW×2ch。

 ボイスサイドトーンミキサーやオーディオ用リモコンボタンを備え、オーディオジャックもサポート。さらに開発したLightningヘッドセットと連携させるためのiOSアプリのサンプル、コンパクトなフォームファクタのリファレンスデザインボード(CRD)、デバッグ用開発ボード、MCUプログラミングやオーディオ性能測定機能が含まれる。