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ローランド、3G-SDI対応で大規模会場でも使える超小型ビデオスイッチャー。20万円以下
2016年9月12日 12:52
ローランドは、業務用カメラからスマートフォン、パソコンまで、幅広い機器の映像を切り替えたり、演出を可能にする、3G-SDI対応の小型HDビデオ・スイッチャー「V-1SDI」を10月中旬に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は20万を切る程度。
昨年12月に発売された「V-1HD」の“A4ハーフサイズ”という小型さや、Tバーや視認性の高いスイッチによる映像切り替え時の簡単操作などの特長を活かしながら、要望が多かったというSDI規格にも対応したプロ仕様のビデオ・スイッチャー。民生向けのHDMIに加え、SDIを入出力フォーマットに加えることで、HDMIの20倍以上となる100mの伝送距離を確保。「V-1HDなどHDMI機器では対応できなかった中・大規模の会場での映像演出も可能になる」という。
入力端子は、SDI(BNC)を3系統、HDMIを2系統用意。各入力の内「INPUT 3」はSDIかHDMIの排他利用となる。HDMIはHDCPに対応する。音声入力として、アナログRCA、プラグインパワー対応のステレオミニマイク入力も各1系統装備。映像処理は4:2:2(Y/Pb/Pr)の8ビット対応。
出力端子は、SDI OUT PGM(BNC)、SDI OUT PVW(BNC)、HDMI OUT MULTI-VIEWを各1系統備える。音声出力はアナログRCA、ステレオミニのイヤフォン出力を各1系統備える。
映像は最高で1080/60pまでサポート。音声は48kHz/24bitまでサポートする。
切替時に利用するカット、ミックス(ディゾルブ/FAM/NAM/モザイク)、30種類のワイプを搭載。4画面入力マルチビューワー(ラベル表示機能、オーディオメーター表示機能搭載)や、DSK(ダウン・ストリーム・キーヤー)、PinP(小画面表示)などの合成エフェクトも搭載。全14チャンネルのオーディオミキサーも内蔵する。
音声エフェクトとしては、EQ、ディレイ、コンプレッサー、HPF、ゲート、リバーブ、マスタリングエフェクトを搭載する。
筐体はコントロールパネルと一体型。さらに、WindowsとMac向けにアプリ「V-1SDI RCS」も用意し、RS-232、USB-MIDI経由でソフトウェアからのコントロールも可能。
電源は付属のACアダプタを使用。外形寸法は313×108×59mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は1.2kg。消費電力は25W。