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パナソニック、手術などを撮影するメディカル向けの小型4Kカメラ「POVCAM」

 パナソニックは、手術の撮影など、メディカル向けの4Kカメラ「POVCAM」を開発。2017年春に発売する。価格は未定。小型のカメラヘッド「AG-MDC20」、有線接続するポータブルレコーダ「AG-MDR25」で構成される。

 同社は2010年から、業務用フルHD術野カメラシステム「AG-MDR15/MDC10G」を提供しているが、その後継機種として開発されたのが「AG-MDR25/MDC20」。医療映像記録に求められる高画質なHD映像に加え、より高精細な4K撮影に対応したのが特徴。PCやネットワークとの連携が可能なIP接続もサポートしたシステムとなる。

 レコーダの「AG-MDR25」は、SDXCメモリーカード対応のスロットを2基搭載。リレー記録による長時間の連続撮影が可能。カメラヘッドの「AG-MDC20」と専用ケーブル(別売/最長20m)で接続し、4K(3,840×2,160ドット/30p)の撮影が可能。

 カメラの操作はレコーダ側で行なえ、操作部にはメンブレンシートでカバーしたスイッチを採用。消毒用エタノールでの拭き取りが容易だという。

 3G-SDI入出力、マイク/ライン入力、HDMI出力に加えて、LAN端子も装備。3G-SDI出力、HDMI出力時の最大解像度は1080/60i。PCやタブレットからズーム、フォーカス、アイリスなどの操作ができ、収録中にPC/タブレットでモニタリング、収録したファイルのFTPサーバー転送にも対応する。

 カメラヘッドは光学20倍ズームレンズを備え、微細な色再現が可能という16軸独立色補正機能、無影灯色再現モード、無影灯の高輝度下で絞りすぎによる解像度劣化を防止し、適切な明るさに調整するためのNDフィルタ設定、アーム作動時の撮影でも映像のブレを抑える5軸ハイブリッド画揺れ補正なども備えている。