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「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」が“ルウム編”突入。17年秋と18年にイベント上映
2016年11月21日 12:25
安彦良和のコミックを原作としたアニメ「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」。後に“赤い彗星”と呼ばれるシャア・アズナブルと、彼の妹セイラ・マスの運命を決定づけた悲劇と過去、2人の兄妹の流転の物語が全4話構成で描かれているが、それに続く物語「第5話 激突 ルウム会戦」が2017年秋、「第6話 誕生 赤い彗星」が2018年に、イベント上映形式で公開される事が決定した。
1979年に放送が開始された「機動戦士ガンダム」。同作にキャラクターデザインとアニメーションディレクターとして参加した安彦良和が、ファーストガンダムの物語を、新たな形で描いたコミックが「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」で、シリーズ累計発行部数1,000万部を誇る。
そのアニメ化がスタートし、全4話構成の「シャア・セイラ編」が展開。第4話「運命の前夜」が11月19日から新宿ピカデリー、シネマサンシャイン池袋などでイベント上映されている。上映期間中、劇場でBlu-rayの初回限定版が先行販売され、一般販売は12月9日。詳細は既報の通り。
この第4話の上映開始に合わせ、一年戦争の始まりである、ルウム宙域での会戦「ルウム戦役」を全2話で描いていく“ルウム編”のアニメ化が発表。イベント上映形式にて「第5話 激突ルウム会戦」を2017年秋に、「第6話 誕生 赤い彗星」を2018年に公開すると発表された。また、現在公開中の「運命の前夜」には、「ルウム編」の予告が週替わりで2種類使われる。
あらすじ
宇宙世紀0079年、人類は宇宙ですら戦場に変えてしまった。世界の人口の半数を死に至らしめた作戦を実行し突き進むジオン公国軍に対し、劣勢を挽回すべく圧倒的な戦力で挑む地球連邦軍、その裏で交錯するザビ家の陰謀。
変えがたい運命に翻弄されるセイラ・マス、ジオン軍のパイロットとなってしまったランバ・ラルやハモン、サイド7で平穏に暮らすアムロやフラウの日常生活にも暗い影が訪れようとしていた。
そして、復讐に駆られたジオン軍のエース、シャア・アズナブルの「赤い彗星」としての伝説が誕生する。
「運命の前夜」前夜祭舞台挨拶
19日に新宿ピカデリーで開催された、「運命の前夜」の前夜祭舞台挨拶には、漫画原作者でもある安彦良和総監督をはじめ、シャア・アズナブル役池田秀一さん、ララァ・スン役早見沙織さん、キシリア・ザビ役渡辺明乃さん、ランバ・ラル役喜山茂雄さんの主要キャストと第4話の主題歌「宇宙(そら)の彼方(かなた)で」を担当した森口博子さんが登壇した。
安彦総監督は、作品が完成して「本当に感無量です。割とあっという間に感じましたが、こちらは着実に年を取っていきますので、やばいなと思っております(笑)。25年ぶりに森口さんに歌をいただいて、私も今作で25年ぶりにアニメの仕事に戻って来て、どうしてこんなに見た目が違うんですかね(笑)。原作では戦争の始まる前で非常に暗いところで終わるので、これも最初はエンディングに歌はいらないじゃないかと思っていたんですけど素敵な歌を頂いて、本当に森口さんに歌って頂いて良かったなと思います」とコメント。
さらにルウム編については、「非常に気の長いお待たせしてしまい申し訳ございませんが、なるべく早い時期に公開できるようスタッフ一同制作に取り掛かっております。楽しみしていてください」と語った。
第4話の主題歌を歌った森口さんは、「10代でZガンダムのテーマソング、20代でF91、30代でSDガンダムGジェネレーションスピリッツと沢山のシリーズを歌わせて頂き、40代でこのTHE ORIGIN IVに巡り合えました。森雪之丞さんの詩がとても衝撃的でストレートにささり、服部隆之先生の壮大な美しいメロディも響きました。オファーをいただき、“森口さんはガンダムの女神なんです”と言われて、この距離感が難しい楽曲と向き合う背中を押してくれました。本当に人間の愚かさだったり平和への祈りが込められていて、たくさんの人にこの思いを作品を通じて届けたいと思います。一音入魂で歌わさせて頂きました」とレコーディングを振り返った。
池田さんは、作品が完成して「本当に皆さんのおかげです。とりあえず無事シャア・セイラ編が完結いたしましたが、まだ先がありますのでもうひと踏ん張りしようと思っている今日この頃です。ルウム編は、実はすでにシナリオは読ませていただいておりますが、今作ではまだ少し赤いだけですが、次はもう完全に赤い彗星になりますので楽しんでいてください。これからまた愚かな一年戦争に突入していきますが、新たなオリジンらしいメッセージを皆さんにお届けしたいと思います」。
ララァ・スン役の早見さんは、「今回で4話目ですけど、私自身はここからが始まりなので、新参者としてドキドキしながら参加させて頂きましたけど、アフレコ現場に足を踏み入れた瞬間にガンダムの世界に足を踏みこんだんだなと、ヒシヒシと感じまして、隣で池田さんのお声を聞いた瞬間に胸が揺さぶられて、もしかしてシャアと出会ったララァもこんな気持ちだったのかなと思いました」と、収録を振り返る。
キシリア・ザビ役渡辺さんは、作品が完成して「本当に1話からあっという間な感じがします。4話まで歩いてきて、キシリアもずいぶん大人になり、どんどん残虐な方になって行って(笑)。皆さんと一緒にシャアセイラ編の完結を迎えられたのがとても嬉しいです。これからもザビ家はたくさん悪いことをしていきますが、元気いっぱい生きていきたいと思います(笑)」とコメント。
ランバ・ラル役の喜山さんは、「ついにモビルスーツが完成してご覧になられたと思いますが、負ける気がしませんね。これはジオンが勝ってしまうじゃないですかね。このまま爆進してきたいです。シャアは赤い彗星で、ランバ・ラルは青い巨星と呼ばれているみたいですが、いつ私は青い巨星になれるか自分自身も楽しみにしております」と語った。
イベントの最後に安彦総監督は、「お陰様でシャア・セイラ編が完結いたしました。こんな晴れの日に(セイラ役の)潘めぐみさんがいないのは、非常に寂しいですけども、出番がないように演出してしまった私の責任です(笑)。本来なら潘めぐみさんが、ララァの2代目をお母さんの後を継いで、やって頂くべきだったのかもしれませんが、早見沙織さんという素晴らしいララァを頂きまして、もっと早見さんのララァを実現させるためにも、素晴らしいルウム編を作って、さらに本編の映像化を目指したいと思います」と締めくくった。
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