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ローム、車載用にハイレゾ対応の低ノイズ、高音質アナログボリュームのプロセッサ
2017年2月6日 11:44
ロームは6日、車載機器向けに、ハイレゾに対応した音量調整、音声ミキシング用サウンド・プロセッサ「BD34602FS-M」を開発。昨年8月からサンプル出荷を開始しており、今年の1月から月産10万個の体制で量産を開始した。サンプル価格は1個2,000円。パッケージはSSOP-A24。
EV(Electric Vehicle)やPHV(Plug-in Hybrid Vehicle)の登場による自動車の静音化や、ハイレゾ音源の普及により、「車載オーディオ分野でも、これまで以上に音源の持つ情報量を正確に表現する力が求められている」とする一方、オーディオ用SoCの製造プロセス微細化に伴う低電圧化により、「扱えるオーディオ信号が小さくなっており、相対的にフロアノイズが増加。この課題に対し、SoCの後段に低ノイズかつ高音質のアナログボリュームが求められている」という。
新開発の「BD34602FS-M」は、車載オーディオに求められる特性を追求し、音質にフォーカスするために独自の音質設計技術を導入。ICの音質に影響する回路構成、電気的特性を中心に、28の独自パラメータを最適化。「音量調整時に音源の情報量を余すことなく引き出せる」という。
さらに、ICの中点バイアス回路のノイズを約20%低減。ボリューム回路で発生する低域ノイズも最大1/10に低減。信号間の干渉を抑えるレイアウト手法により、トランジェント特性を改善。車載オーディオ用サウンド・プロセッサとして業界最高クラスという低歪率0.0004%、低フロアノイズ3.1μVrmsを実現した。
また、ナビ音声やハンズフリーの音声割込み機能も装備。割り込みのミキシングをする際、「プツッ」などの不快なポップノイズが発生しないよう、独自のアドバンスト・スイッチ技術も導入している。