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JVCケンウッド、NABで4K/60p/HDRやVR配信、教会向けソリューション展示
2017年4月21日 18:23
JVCケンウッドは、米ラスベガスで4月24日から開催される、放送機器展「NAB 2017」の出展概要を発表。4K/60p/HDRで収録できるソリューションや、360度撮影カメラとVRライブ配信ソリューションなどを参考出品する。
グループ会社のAltaSens製Super35mmイメージセンサーを搭載した、4Kメモリーカードカメラレコーダ「GY-LS300CHU」において、4K/60pの映像出力を可能にするファームウェアのバージョンアップを5月末に予定。この出力映像を、ATOMOSのモニタ一体型レコーダ「SHOGUN INFERNO」、「NINJA INFERNO」と組み合わせることで、4K/60pでJVC Logを使ったHDR収録を可能にする。
ライブ配信・VR映像制作分野向けの360度映像ソリューションでは、Realtime Immersion(RTI)とコラボ。AltaSensのSuper35mmセンサーを搭載した360度撮影カメラと、VRヘッドマウントディスプレイ、専用アプリによるプロトタイプシステムを展示する。
カメラから、ライブ配信やライブVRスポーツ、エンターテイメント、ニュース配信などの360度撮影に最適という3K×3K解像度で読み出し。RTI独自の光学系と組み合わせ、一眼カメラデザインで、高画質でつなぎ目のないスムーズな映像をリアルタイムで送出可能。複眼カメラに必要なスティッチングソフトが不要で、映像の遅延も最小化できるという。
携帯端末への360度のライブ映像配信アプリや、360度コンテンツの表示に対応した VR ヘッドマウントディスプレイも同時に参考出品する。
スポーツ分野向けIPソリューション
高校や大学のスポーツ競技のライブ中継で使われてきたスポーツ制作向けIPカメラレコーダの機能強化や、PTZリモートカメラのスポーツ制作対応についての参考出品も実施。
スポーツプロダクションカメラ「GY-HM200SP」をバージョンアップし、ライブ中継のストリーミング映像にゲームスコアやチームロゴを自動的にオーバーレイする機能を追加。ゲームやイベントの告知、宣伝を試合前やハーフタイムの時などに切り替えて表示できる。アイスホッケーのスコア表示も追加する。
リモートカメラ「KY-PZ100U」に、新規オーバーレイ機能を搭載。マルチカメラシステムにおいて、カメラ固有の情報をオーバーレイできる。また、こちらもアイスホッケーのスコア表示に対応する。
スポーツコーチング分野向けシステム
スポーツのフォームなどをビデオ撮影し、コーチングする分野では、専用アプリをプロデュースする企業とコラボレーション。IPを活用することで映像コーチングの利便性を高させるシステムを提案。
プロスポーツや大学スポーツのビデオコーチングの分野で広く使われているXOS Digitalの専用アプリ「XOS Thunder HD」と連携できる、コーチングカメラの新商品、ProHDスポーツコーチングカメラ「GY-HM660SC」を展示する。
このカメラで撮影すると、ライブストリーミング信号に自動的に時間情報が埋め込まれ、選手のバイオメトリクスデータと同期。ゲームの状況に応じて任意のメタデータをストリーミングに埋め込める。
ユニークなところでは、教会でのライブイベント制作用カメラ「GY-HM200HW」をバージョンアップで機能強化。これまで、教会や司祭名、歌手名のオーバーレイ表示ができたが、新たにミサの事前告知やコンサートでの歌詞表示を映像にオーバーレイできるようになる。