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ShureのイヤフォンをiPhoneのLightning端子に直結できるDAC内蔵ケーブル。19日発売

 シュア・ジャパンは、iPhoneなどのLightning端子にShureのイヤフォンを直結するためのケーブル「RMCE-LTG」を5月19日に発売する。価格は11,800円。5月12日より予約受付を開始。MMCX端子を採用したSEシリーズのSE215、SE315、SE425、SE535、SE846に最適化された設計になっている。

iPhone、SE535、SE215と組み合わせたところ

 iPhone 7/7PlusなどのLightning端子に直結できるケーブルで、ケーブルの途中にあるユニットにDACとヘッドフォンアンプを搭載している。イヤフォン側はMMCX端子になっており、Shureのイヤフォン、SEシリーズを接続可能。ハンズフリー通話を可能にするためのLAM(Lightning Audio Module)も集約している。

Lightning端子で直結できる
イヤフォン側はMMCX端子

 DACには、Cirrus Logicのハイクラスチップを採用。48kHz/24bitまでのデータに対応する。

 ヘッドフォンアンプはコンパクトながら、「最小のノイズフロアとクロストークを実現し、優れたダイナミックレンジを提供する特別設計」だという。スマホ内にアンプで増幅しない事で、「クロストークが低減されステレオイメージが大幅に向上している」という。電源はバスパワーで動作する。

 ケーブルの長さは127cm。ケブラー素材を使って芯線の強度を高め、ケーブル全体の強度も高めている。耳掛け式の装着に対応するため、ワイヤーフォームフィット機能も搭載した。

 ケーブル途中のユニットには3ボタンのリモコンも搭載。ボリューム調整や再生制御、Siriの起動なども行なえる。

ケーブル途中の3ボタンリモコン

 マイクも搭載し、ハンズフリー通話も可能。このマイクも、Shureのマイク技術が投入されており、ノイズを抑えたクリアな通話が可能。「Appleの規定するパラメーターの範囲内で最適に動作するマイクロホンを選定した。丈夫なハウジングは、風切り音の遮断、耐湿性、ケーブルにかかる力の緩和に有効な設計が施されている」(シニア・プロダクト・マネージメント・スペシャリストのトーマス・バンクス氏)という。

マイクにもShureの技術が投入されている

音を聴いてみた

 手にすると、ケブラー素材も使ったケーブルが非常にしっかりしており、耐久性の高さをうかがわせる。耳の近くには、ワイヤーも入っており耳掛け装着も可能だ。

 MMCX端子でSE535、SE215と繋げてみると、しっかりと接続できる。当然ではあるが、MMCXはイヤフォンメーカーや機種によって、接続が甘かったり、固くて外れにくいといった相性もあるため、純正品の安心感は嬉しいポイントだろう。

ワイヤー入りで耳掛け装着も可能

 バランスド・アーマチュア(BA)ユニット搭載のSE535と接続。再生音は、Lightning直結でデジタルのまま伝送し、ケーブル内のDACでアナログ変換しているため、非常にクリアだ。Shureのイヤフォンはもともと高解像度な再生ができるが、音質的にも相性の良さを感じる。

 バランスの傾向としては、ほんの少し低域が強めのイメージ。パワフルなロックのライブ録音なども気持ちよく再生できる。かといって、描写は高精細なので、音が団子になる事もない。多くの人が好ましいと感じるサウンドにまとまっている。

SE535で試聴

 ダイナミック型ドライバのSE215と接続しても、クリアでキレのある、気持ちのいい音が楽しめる。やや低域寄りではあるので、ダイナミック型と組み合わせると低域が過多になるかな? とやや心配したが、SE215はもともとダイナミック型では繊細な描写で、低音がグイグイ出るというタイプではないので、相性が良いようだ。このあたりの音作りも、純正ならではのバランスの良さと言えるだろう。

SE215で試聴

 なお、純正のミュージックアプリに加え、オンキヨーの「HF Player」でも利用できた。

オンキヨーのHF Playerでも利用できた

 また、初回接続時には「ShurePlus MOTIV」というアプリをインストールするよう促される。Shureのスマホ向けマイクなどで利用するアプリで、録音や編集ができるものだ。

初回接続時には「ShurePlus MOTIV」というアプリをインストールするよう促される

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