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数千のデバイスが相互通信できるIoT向けの「Bluetooth mesh」技術

 Bluetooth Special Interest Groupは、米国時間の18日、数千のデバイスでの相互通信を可能にし、ビルオートメーションやセンサーネットワークなどのIoTソリューションに活用できるというmesh機能を、Bluetoothがサポートすると発表した。Bluetooth 4.0以降のコア仕様と互換性があり、Bluetooth Low Energy上で動作する。

ビルオートメーションのイメージ

 Bluetooth meshの特徴は、単一障害点をもたない自己修復ネットワークを実現できる信頼性や、数千個のノードをサポートできる産業グレードのパフォーマンスを持つ拡張性、既知のあらゆる攻撃から保護する、産業グレードのセキュリティの3点にあるという。

 さらに、資産追跡やナビゲーションなどの追加サービスをサポートできる事や、Bluetoothエコシステムの成熟により、製品の市場投入までの時間を短縮できるツールやサービスが揃っている事、Bluetoothというブランドの認知度の高さなども特徴としている。

 グローバルな相互運用性も重視。様々なベンダーの製品が確実に連携して機能するために、低レベルの無線から高レベルのアプリケーション層まで、すべてのレベルのテクノロジを定義・規定したフルスタックソリューション。仕様の公開後ではなく、仕様の開発プロセス中にマルチベンダーの包括的な相互運用性テスト実施。マルチベンダー間の相互運用性の確保に必要な認定ツールとプロセスを過去20年にわたって提供してきた、ツールとプロセスの洗練などもアピール。

 Bluetooth SIGのマーク・パウエル エグゼクティブディレクターは、「コネクテッドデバイス市場がBluetooth Low Energyの導入後に急成長を遂げたように、ビルディングオートメーションやワイヤレスセンサーネットワークなど、初期段階にある市場の急成長を促進するうえで、Bluetooth meshネットワークは重要な役割を果たすと信じている」とコメントしている。