クラリオン、地デジ12セグチューナ内蔵のHDD AVナビ

-チャンネルサーチを高速化。車載向けドルビー音響も


CRASVIA NX809

6月初旬発売

標準価格:294,000円


 クラリオン株式会社は、地デジチューナ内蔵のAV一体型ナビゲーション「CRASVIA NX809」を6月初旬より発売する。価格は294,000円。

 7型/800×480ドットのワイド液晶パネルを搭載する2DIN HDDナビ。地上デジタル12セグチューナを内蔵。安定した受信を行なうため、4アンテナ/4チューナからの信号を合成する方式を採用する。

 また「チャンネル高速自動サーチ」を採用。走行中に受信エリアが変わった際に、自動で系列局/中継局を高速サーチできる機能で、従来モデルと比べ、サーチ時間を約半分まで短縮したという。

 従来モデル(NX808)同様、ドルビーの車載機器向けサラウンド技術「DAEP」(Dolby Automotive Entertainment Program)を搭載。センタースピーカーがなくても車内全座席で前方定位が可能としている。

 DVD/CDレシーバを搭載し、DVDビデオのほかに、デジタル放送を録画したディスクも再生可能。CPRMにも対応する。WMA/AAC/MP3の再生もサポート。USB端子を装備し、対応音楽ファイルのHDD転送も可能。 そのほか、iPod内のオーディオ/ビデオ再生と充電にも対応する別売ケーブルを近日発売するとしている。

 HDD内の音楽再生では、「ソングパレット」機能を搭載。HDDへ録音する際に、曲の“雰囲気”と“色”を関連付けて登録。「元気」、「クール」、「癒し」の3つのキーワードを用意し、それぞれのキーワードの特色を考慮した楽曲を自動で最大99曲まで連続再生するという。

 Bluetoothレシーバ機能も搭載。プロファイルはオーディオ用のA2DP/AVRCPや、ハンズフリーのHFPなどをサポート。対応する携帯電話やオーディオプレーヤーからの音声をワイヤレスで受信できる。

 アンプ出力は最大50W×4ch。車速に応じて音量を自動コントロールする機能も装備。ロードノイズが増える高速道路などでは自動でレベルを上げ、高速道路を降りると下げるといったことが可能。また、小型スピーカーでも迫力ある低音を実現するという「VIRTUAL BASS」も搭載する。

 ナビ機能では、日立製作所の「交通情報提供サービス」に対応。Bluetooth対応の携帯電話を利用して、交通情報センターから配信される情報を取得できるサービスで、渋滞情報を加えたルート探索が可能。

 そのほか、自車位置の周辺にある店舗や観光スポットの外観写真などを、近い順にサムネイルで地図の下に表示する「ピクチャービュー」も搭載。同社の地図コミュニティサイト「チズルとススム」との連携も行なう。暗証番号を入力して盗難を防ぐ「セキュリティ機能」も装備。地図情報の見やすさも向上させたという。

 2系統のカメラ入力を装備。別売のカメラ「CC-2016A-A」などが接続でき、ナビ画面上でモニターが可能。本体の外形寸法は178×182.6×100mm(幅×奥行き×高さ)。


(2009年 4月 28日)

[AV Watch編集部 大類洋輔]