オンキヨー、デジタルアンプ搭載の薄型ステレオアンプ

-84,000円のピュアオーディオ機。SACDプレーヤーも


6月27日発売

標準価格:84,000円(A-5VL)
     63,000円(C-S5VL)


 オンキヨー株式会社は、薄型筺体を採用したプリメインアンプ「A-5VL」と、SACD/CDプレーヤー「C-S5VL」を6月27日より発売する。価格はアンプが84,000円、SACDプレーヤーが63,000円。

 同社では、「ピュアオーディオの世界をより多くのオーディオファンに楽しんでいただくために開発した」と、両製品をピュアオーディオ入門機に位置付けている。

 


■ A-5VL

A-5VL

 独自のデジタルアンプ「VL Digital」を搭載した薄型のプリメインアンプ。

 VL Digitalは、同社フラッグシップアンプ向けに開発されたデジタルアンプ技術で、PWM方式をベースに、パルス性ノイズを抑制する独自の積分型変調回路を組み込んでいる。最大出力は90W×2ch(4Ω)、定格出力は40W×2ch(8Ω)。

 電源部には、大容量ながら薄型化を実現したというEIタイプトランスを左右独立で2基搭載。さらに別途マイコン制御回路用に1基搭載し、より安定した動作を可能としているという。電解コンデンサーは、10,000μF×4基を搭載し、充分なキャパシティを確保。安定した電源供給が可能とする。

 DA変換時のデジタルノイズに対し、可聴帯域の信号波形のみに反応する独自のフィルタ回路「VLSC」を搭載し、音の実在感や音場感を向上。DACはバーブラウンの「PCM1796」を搭載している。シャーシには、1.6mm厚のフラットシャーシを採用し、振動の影響を排除している。

 周波数特性は5Hz~60kHz、S/N比は100dB。入力端子は光デジタル×2、同軸デジタル×1、アナログ音声×5。アナログ出力端子は、太いケーブルも接続できる19mmピッチの金メッキ削り出し品を採用。MM/MC型カートリッジ対応のフォノイコライザーも内蔵している。

 スピーカー端子はバナナプラグ対応。外形寸法は435×340×80mm(幅×奥行き×高さ)、重量は10.2kg。リモコンや電源ケーブル(2m)が付属する。

 


■ C-S5VL

C-S5VL

 薄型のSACD/CDプレーヤーで、SACDはステレオ再生のみに対応し、マルチチャンネルには非対応。MP3やWMAを記録したCD-R/RWの再生も可能となっている。

 水晶発振素子の温度を一定に保ち、発信周波数の安定を保つヒーティング回路を搭載。さらに、デジタル波形のジッタを抑制するジッタクリーナも装備し、高い精度の信号処理を可能としている。シャーシは振動を抑制する1.6mm厚フラットシャーシ。

 DACは24bit/192kHz対応のWolfson製「WM8742」。フィルターの減衰特性を変化させて好みの音色を選べるロールオフ特性切替機能も備えている。独自のVLSC技術も搭載し、デジタル機器特有のノイズを低減する。

 周波数特性は4Hz~20kHz(CD)、4Hz~50kHz(SACD)。SN比は114dB(CD)/110dB(SACD)。出力端子は光デジタル×1、同軸デジタル×1、アナログ音声×1。デジタル回路をOFFにすることで、よりピュアなアナログ信号を出力できるというデジタル出力ON/OFF機能も備えている。

 外形寸法は435×318×80mm(幅×奥行き×高さ)、重量は4.5kg。リモコンや電源ケーブル、同社製品との連動用のRIケーブルなどが付属する。


(2009年 5月 22日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]