オンキヨー、新サラウンド技術DSX/DLNA対応AVアンプ

-168,000円の「TX-NA807」。DLNA非対応の「TX-SA707」も


TX-NA807

8月8日発売

標準価格:168,000円(TX-NA807)
         136,500円(TX-SA707)


 オンキヨー株式会社は、HDMI端子を搭載した7.1ch AVアンプ2モデルを8月8日より発売する。価格はDLNA対応の「TX-NA807」が168,000円、非対応の「TX-SA707」が136,500円。カラーは両モデルともブラック(B)1色のみ。

TX-SA707

 ともに、バージョン1.3a対応のHDMI入力を6系統、出力を1系統備えたAVアンプ。定格出力はNA807が145W×7ch(6Ω)、SA707が130W×7ch(6Ω)。実用最大出力はNA807が230W×7ch(6Ω)、SA707が190W×7ch(6Ω)。

 独自のアナログ信号生成技術「VLSC」を搭載。また、通常使用されるダーリントン回路に1段追加して、ローインピーダンス化が図れる「3段インバーテッドダーリントン回路」や、グランド電位安定化技術など、同社のフラッグシップモデル直系の音響技術や設計思想を投入。「ハイレベルなスピーカー駆動力を実現し、ダイナミックなパワー感や、セリフ、効果音など再生音全ての高精細な再現力を獲得している」とする。そのほか、ジッタの影響を排除する回路設計も採用。

 新たに、サラウンド拡張技術である「オーディシー DSX(Audyssey Dynamic Surround Expansion)」を搭載。フロントワイドスピーカーとフロントハイスピーカーを加えて、より大きなサラウンド空間を実現できる。11台分のスピーカー端子(アンプ出力は7ch)を装備し、リスニングモードの切り替えにより、フロントワイド/フロントハイ/サラウンドバックのいずれかのスピーカーを選択して、臨場感あふれる7.1ch再生が可能。

 水平方向だけでなく、垂直方向も含む三次元的な空間表現を行なうというドルビーの新サラウンド技術「ドルビープロロジック IIz」や、DTSのフロントサラウンド技術「DTS Surruoud Sensation」も搭載。SA707には圧縮音楽を高音質化処理する「ミュージックオプティマイザー」機能も備える。

 オーディオDSPにはTIの「Aureus」を採用。小音量時でも豊かなサウンドを再生可能な「リニアオプティマムゲイン・ボリューム」も搭載する。

 NA807はEthernetを装備。DLNA対応し、ネットワーク対応のPCやLAN HDD内の音楽再生が可能。WMP 11などのミュージックサーバー機能を利用し、WMA/MP3/WAV/AAC形式のオーディオファイルやインターネットラジオの再生に対応する。また24bit/96kHzの音源再生もできる。

 HDMIは入力6系統、出力1系統と共通。HDMIを利用したAVシステム連携機能「RI HD」に対応し、パナソニックの「VIERA Link」、東芝「レグザリンク」、シャープ「AQUOSファミリンク」対応テレビなどとの連動操作が行なえる。

 HDMI以外の入出力端子は、映像入力がD4端子×2、コンポーネント×2、S映像×4、コンポジット×5。映像出力がD4端子×1、コンポーネント×1、S映像×2、コンポジット×2。音声入力はデジタル端子×6、アナログ音声(2ch)がNA807が9系統、SA707が8系統。音声出力はアナログ音声×2、7.1ch出力×1、サブウーファプリ×2。

 NA807の外形寸法と重量は435×436×199mm(幅×奥行き×高さ)/18kg、SA707が435×379×175mm(同)/12.6kg。マクロ対応リモコンが付属する。


(2009年 7月 24日)

[AV Watch編集部 大類洋輔]