ズーム、PCM録音が可能な29,400円のMPEG-4ビデオカメラ

　株式会社ズームは、リニアPCM録音が可能なMPEG-４記録のビデオカメラ「Q3」を11月より発売する。価格は29,400円。

背面にレンズを搭載。スピーカーも内蔵

　640×480ドットでの動画撮影が可能なビデオカメラ。特徴として、PCM(WAV)での音声記録に対応。同社ポータブルレコーダ「H4n」と同じマイクカプセルを装備しており、ライブやコンサート、インタビュー、公演など「臨場感に溢れる高音質なムービー撮影を実現する」としている。音声レコーダとしても利用できる。

　撮影素子は30万画素CMOS。本体背面のレンズは単焦点で、2倍のデジタルズームができる。動画フォーマットはMPEG-4 SP(MOV)を採用し、640×480ドット/30fpsのビデオ撮影が可能。記録媒体はSD/SDHCカードで、32GBまで対応。2GBのSDカードが付属する。2.4型の液晶ディスプレイも備える。

　マイクは、H4nと同等のステレオX-Yマイク(指向角120度)を内蔵。音源との距離差によって生じる位相ズレの問題を解消し、実際の音像に忠実な定位と奥行きを伴った、自然なステレオイメージを収録できるとしている。

　音声は最高24bit/96kHzのWAV(リニアPCM)録音が可能。ただし、動画撮影モードでは96kHzサンプリングは利用できない。また、320kbpsまでのMP3録音にも対応する。録音感度はLow/High/Auto 3種類を用意。ローカットフィルタ機能も備える。動画モードと音声モードの切り替えは、本体側面のスイッチで行なえる。

　USB 2.0端子を搭載。USBマスストレージクラスに対応し、PCと接続してデータのやり取りが行なえる。また動画編集や、YouTube、Facebock、MySpaceなどの動画投稿サイトへのアップロード機能を搭載するPCソフト「HandyShare」を同梱。撮影した動画からミュージックビデオを作成して、動画投稿サイトにアップロードするといった使い方ができる。

　AV端子も搭載し、付属のAVケーブルを使用して、TVなどに出力可能。またステレオミニのLINE/ヘッドフォン兼用出力端子も搭載。400mWのモノラルスピーカーも内蔵する。電源は単3電池2本で、動画撮影時で約2時間、音声録音時で約4時間の駆動ができる。別売ACアダプタでも電源供給が可能。

　外形寸法は132.5×55×32mm(縦×横×厚み)、重量は130g(電池含まず)。本体底面に三脚取付け穴も備える。ウィンドスクリーンやソフトポーチなどが付属する。