パナソニック、3D対応の業務用25.5型液晶モニター

-Xpol方式採用/メガネ2個同梱。100万円で'10年秋発売


BT-3DL2550

2010年秋発売

標準価格:100万8,000円


 パナソニックは、25.5型IPSパネルを搭載した、業務用3D対応液晶モニター「BT-3DL2550」を2010年秋に発売する。価格は100万8,000円。

 25.5型/1,920×1,200ドットのIPSパネルを搭載する業務用液晶モニター。通常の2D表示のほか、3D表示に対応。有沢製作所のXpol偏光フィルター方式を採用し、偏光メガネの使用と合わせることで、3D視聴ができる。偏光メガネを2個同梱する。

 3D入力方式は「サイド・バイ・サイド」、「ライン・バイ・ライン」、「サイマル(デュアルSDI)」の3種類。リグ型3Dカメラの光軸ずれ補正調整作業に必要なオーバーレイ表示、ハーフミラー表示、H位相可変機能の特殊表示機能を搭載する。

 業務用モニターとして、色域を高めたことも特徴で、NTSC比102%の広色度領域を実現。CRT含む従来のディスプレイでは再現が難しかった色を正確に表示できる。色域モードは従来のEBU、SMPTE-C、ITU-709に加え、新たに3種類の広色域モード(WIDE1~3)を用意。放送/映像制作のほか、デジタルシネマ、CG、印刷、研究機関など幅広い用途に使用可能としている。

 またR/G/B各色データから三次元 LUT(Look Up Table)を使用した高精度の10bit画像処理が可能。全ての映像フォーマットで低輝度から高輝度まで正確な色再現を実現するとしている。

 そのほか、1フィールド未満という低遅延のI/P変換回路を搭載。斜め線補正、高速動画応答などの高画質処理も施している。入力端子はSDI、コンポーネント/RGB、コンポジット(いずれもBNC端子)、HDCP対応DVI-D、アナログ音声など。ヘッドフォン端子や制御端子(RS-232C)なども備える。

 2D時の視野角は上下178度/左右178度。スタンド含む外形寸法は599×220×440mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約10.5kg(スタンド含む)。偏光メガネのほか、ACアダプタや電源ケーブルなどが付属する。

 なお同社は、BT-3DL2550の技術サンプルを、4月12日から15日まで米ラスベガスで開催する「2010 NABショー」において出展する予定という。


(2010年 2月 16日)

[AV Watch編集部 大類洋輔]