ラックスマン、Consensus Audioの2ウェイ「Bogen」
-ペア157万円。吸音材使わず構造で反射音をダンプ
ラックスマンは、オーストリアのオーディオメーカー、Consensus Audio Engineering(コンセンサス・オーディオ・エンジニアリング)の新スピーカー「Bogen」(ボーゲン)を2月26日に発売した。価格はペアで157万5,000円。カラーはEtimoとMapleから選択できる。2月26日~28日まで、名古屋国際会議場で行なわれている「オーディオフェスタ・イン・ナゴヤ」で展示されている。
Etimoモデル |
Consensus Audioは、様々な欧州ハイエンドスピーカーの開発設計を手がけたStefan Fekete氏が、2003年に自らのブランドとして起業したメーカー。Stefan氏は流体工学と機械工学を得意としており、独自に考案した「Air-flow-Technology」を用いたスピーカーを開発。「Bogen」にも採用されている。
エンクロージャー内の空気の流れを、胴体の形状や材質、開口部など、内部構造のみでコントロールするもので、通常のスピーカーで使われる吸音材を用いず、反射音をダンプしているのが特徴。インパルス応答に優れ、ナチュラルで透明度の高いサウンドを実現するという。
ユニット構成はダブルウーファを備えた2ウェイ3スピーカー。ドイツのThiel&Partnerのセラミック・ドライバーをベースに、ボイスコイルの奥行きを3倍にして無歪最大出力を上げ、強度を保ちつつフレームを細くしてエネルギーロスを帽子するなど、独自のカスタマイズを施している。
サイズはウーファが5.5インチ(約14cm径)で2基、ツイータは1インチ(約2.5cm径)。クロスオーバー周波数は2.5kHz。全体の再生周波数帯域は30Hz~32kHz(-3dB)。能率は91dB(1W・1m)。インピーダンスは5Ω。推奨アンプ出力は15~200W。
2009東京インターナショナルオーディオショウで展示されたもの。左からLightning SE、Magma。一番右が新スピーカー「Bogen」 | Bogenの背面。背面に向かって細くなる流線型のエンクロージャを採用している |
ネットワーク回路にはドイツのMUNDORF製パーツを採用。精密測定を行ない、左右チャンネルそれぞれの性能誤差が±0.25dB以内になるようパーツを選別している。ターミナルはシングルワイヤータイプで、端子にはプラチナコーティングを施している。
筐体は上位モデルと同様に、ブナの自然木を天然ゼラチン系接着剤で7層に貼り合わせたものを採用。仕上げはピアノフィニッシュ。外形寸法は205×420×980mm(幅×奥行き×高さ)、重量は30kg。
(2010年 2月 26日)
[AV Watch編集部 山崎健太郎]