東芝、中国TCL集団とテレビ販売合弁会社設立

-内陸の販売強化。TCLから調達の中国向けTV展開も


7月15日発表


 東芝は、中国の液晶テレビ市場における販売体制を強化するため、中国の家電メーカーTCL集団(TCL)と、販売合弁会社「東芝ビジュアルプロダクツ(中国)社」を設立する。

 中国市場における東芝ブランドのテレビの販売規模拡大を目指し設立。出資比率は東芝が51%、TCLが49%。資本金は5,000万人民元(約6.3億円)で、2010年9月の営業開始を予定。新会社の総経理(社長)に現地人材を登用するなど、経営の現地化も進めるという。

 東芝では、中国テレビ市場は2012年度に2009年度比で約 190%の伸長を見込んでおり、2010年度には国内市場規模で世界最大市場になると予想。特に内陸都市部において約220%の伸張が予測されることから、合弁会社設立により、量販店だけでなく一般店へも販売網を拡大。2012年度に1万店舗を超える販売網の構築を目指す。

 今後、東芝はTCLと協力し、中規模都市を含む中国市場の需要に特化したテレビのラインナップを拡充。具体的には、現在の東芝ブランドのテレビ工場である大連東芝テレビジョン社での生産に加え、TCLの生産拠点からの東芝ブランド商品の調達を加えることで、供給体制の強化を図る。


(2010年 7月 15日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]