【IFA 2010】注目のヘッドフォン/イヤフォン

-ゼンハイザー上位モデルのリニューアルなど


 IFA 2010(9月3日~8日/現地時間)に出展されていた、ヘッドフォン/イヤフォンの新製品を紹介する。


■ ゼンハイザーが「500シリーズ」を刷新

HD598

HD558(右)、HD518(左)

 ゼンハイザーは、オープンエア型ヘッドフォンのハイエンドモデル3製品をリニューアル。HD595の後継となる「HD598」と、HD555の後継「HD558」、HD515の後継「HD518」をラインナップする。価格は順に229ユーロ、179ユーロ、129ユーロ。9月末の発売を予定する。

 シリーズ最上位のHD598は、HD595のシルバー/ブラックカラーから一新したクリーム/ダークウッドカラーに一新したことが目を引く。また、ケーブルはプラグでの着脱式となった。

 音質面も改良されており、振動板の配置の工夫などで相互変調による歪みを抑え、圧縮セルロースのフリースを採用した効果などで、全高調波歪みを0.1%以下とした。再生周波数帯域は12Hz~38.5kHz。

 「エレガントなパッケージに、最適なサウンドを詰め込んだ」というHD558の再生周波数帯域は15Hz~28kHzで、イヤーパッドはソフトなベロア調。ハイコストパフォーマンスモデルHD518の再生周波数帯域は14Hz~26kHzで、イヤーパッドは無煙炭仕上げ。

HD598のハウジング/イヤーパッド部HD558 のハウジングとイヤーパッドHD518のハウジングとイヤーパッド

 密閉型のポータブルタイプでは「PXC 360BT」と「MM 550」を7月より発売した。PXC 360BTはbluetoothとアクティブノイズキャンセル(NC)機能を搭載することが特徴。MM 550はマイクも内蔵し、iPhoneなどでのハンズフリー通話に対応する。Bluetooth 2.1 +EDRに準拠し、プロファイルは、両モデルともA2DP/AVRCPに対応、MM 550はHSP/HFPもサポートする。

 再生周波数帯域は共通で15Hz~22kHz。NC機能「NoiseGard 2.0」(23dB)を搭載する。重量はいずれも179g。

左がPXC 360BT、右がMM 550ハウジング部を平らにして折りたたむことも可能そのほかの製品では、アディダスとコラボレーションしたスポーツ向けモデルも出展されている


■ Monsterからは新しいコラボイヤフォン

Diddybeats

 Monsterは、これまでヒップホップのDr.Dreをはじめ、マイルス・デイヴィスやレディ・ガガといった著名アーティストとコラボレーションしたヘッドフォン/イヤフォンを発売してきた。それに新しく加わるのが「Diddybeats」。価格は約176ユーロ。カラーはブラック、ホワイト、ピンクの3色を用意する。

 米国のヒップホップアーティストであるSEAN “DIDDY” COMBSとコラボレーションしたカナル型(耳栓型)イヤフォンで、Dr.Dreモデルやレディ・ガガモデルと同様に平型ケーブルを採用し、ケーブルのからみを防いでいる。

 マイクや操作ボタンを内蔵し、iPhone 3GSなどの通話に利用できるControlTalk機能も備えている。

パッケージにDIDDYのコメントもMonsterのヘッドフォン/イヤフォン製品


■ オーディオテクニカのレトロヘッドフォンなど

 オーディオテクニカは、“スタイリッシュレトロ”デザインのヘッドフォン「ATH-RE70」を秋に発売する。価格は約79ユーロ。

 30年以上前に発売された同社の「ATH-2」をベースにしたデザインで、オフホワイトのハウジング部と、レザー製のヘッドバンドを採用。音質面においては最新技術を投入している。

 再生周波数帯域は10Hz~24kHz、感度は100dB/mW、インピーダンスは42Ω。ケーブルは1.2m/Y型。プラグは金メッキのステレオミニ。

ATH-RE70

ハウジング部

ヘッドバンド部

beyerdynamicのブースではポータブルヘッドフォンT50pが試聴可能デノンは100周年記念ヘッドフォンを展示JVCブースにはスクエア形状のイヤーパッドを採用するヘッドフォン「HA-M750」、「HA-S650」や、カナル型イヤフォンの「HA-FXC80」などが展示


(2010年 9月 6日)

[AV Watch編集部 中林暁]